トニーズチョコロンリー / Tony’s Chocolonley

オランダ発のチョコレート「Tony’s Chocolonley トニーズチョコロンリー )」について、味と種類や歴史、日本で買える場所、通販などについて掲載しています。

トニーズチョコロンリーは歴史や、背景ぜひ知って欲しいチョコレートです。単なるカラフルでお洒落なパッケージなだけでななく、 オランダで一番サステナブルなブランドに、 3年連続で選ばれているトニーズチョコロンリー。ポップアップストアに行く前に、是非知っておきたいトニーズチョコの情報をまとめて掲載しています。

Tony’s Chocolonley とは

トニーズチョコロンリー(Tony’s Chocolonley )は、オランダのチョコレートブランドです。100%奴隷のいないチョコレートという 「カカオ産業を変え、奴隷的労働を撲滅し、児童労働をなくすためのチョコレート」を生産、販売しているブランドで、オランダでシェアを拡大し、イギリスや、アメリカなどに広がっているチョコレートブランドです。

トニーズ チョコロンリーのスローガンは、

crazy about chocolate, serious about people

訳すと、チョコレートには夢中で。人には真面目に。と言った感じでしょうか。トニーズのチョコレートパッケージの裏1つ1にも、このスローガンがかかれています。

チョコレートは世界中で大人気のお菓子ですが、そのチョコレートがどうやって作られているのか、という事に興味をもったことはありますか?安くて美味しい方が良い、それは消費者の願いです。ですが、その裏で何が行われているのか、 Tony’s Chocolonley が教えてくれます。

このスローガンには、トニーズチョコレートが作られた歴史が込められています。

歴史

原材料の仕入れ価格を可能な限り低くすれば、チョコレート会社が儲かる、それが社会の仕組みです。大手のチョコレート会社が多いこの業界では、この仕組みに強く支配され、その結果、農民は貧困の中で生きることを余儀なくされています。この支配は、児童労働と奴隷制度につながります。

チョコレートの原料となるカカオの60%は、西アフリカの農園で作られています。このカカオ農園は、児童労働と人身売買の温床と言われています。子供たちは、朝から晩まで働かされ、夜は逃亡防止のために鍵のかけらた小屋に閉じ込められ、暴力まで振るわれる。これが、私たちが普段食べているチョコレートの原料を作っている子供たちの日常なのです。

それを変えるため、オランダ人の ジャーナリスト、 Teun van de Keuken(通称:トニー)が立ち上げたのが「トニーズ・チョコロンリー(Tony’s Chocolonely)」です。 西アフリカのココア農場での児童奴隷についての本を読んでショックを受けたトニーは、児童労働と現代の奴隷制は法律に違反しいる。それは違法であり、中止する必要がある、と考え奴隷制の必要がないチョコレートを作ったのです。

「トニーズ・チョコロンリー(Tony’s Chocolonely)」 のビジョンは100%奴隷のいないチョコレート「 100% slave free (100%スレイブフリー)」のチョコレート。世界中のすべてのチョコレートをスレイブフリーに、これがトニーの願いです。

トニーズチョコチョコロンリーのチョコにはロゴの他、鎖が描かれています。

パッケージやチョコレート自体にも、Tony’s Chocolonleyのロゴ以外に鎖が切れているようなマークが描かれています。これは奴隷のいないチョコレート「 100% slave free (100%スレイブフリー)」 を表現しています。100%奴隷のないチョコレートを増やすため、 「カカオ産業を変え、奴隷的労働を撲滅し、児童労働をなくすためのチョコレート」、 トニーのチョコレートはオランダでシェアを拡大し、イギリスや、アメリカなどに広がっています。

オランダで一番サステナブルなブランド

トニーズチョコロンリーは、オランダで一番サステナブルなブランドに、 3年連続で選ばれています。

種類・味

ホームページ掲載の定番は10種類程度ですが、季節限定、店舗限定など種類は数えきれないほどです。

味や、種類によりパッケージも違います。パッケージもカラフルで可愛いチョコレートで売り場でも目立ちます。こういった社会的に意義のある商品を、お洒落なパッケージで世に届けるのは、さすがダッチデザインの国、オランダ。味によりパッケージの色が分かれているので、好きな味や買いたいチョコレートのパッケージ色を覚えておくと間違いがありません。

以下でトニーズチョコロンリーの種類と味の特徴を掲載しています。トニーズチョコロンリーの基本的な板チョコは1つ180gあり、ずっしりとしたボリュームがあります。

基本の味(ミルクチョコレート)

オランダ語商品名: Tony’s Chocolonely Melk / melk 32%

この味が、トニーズチョコロンリーの定番味になります。赤色のパッケージは「世界に警告メッセージを送る」という意味を込められているそう。トニーズチョコロンリーを初めて食べる、という場合はまずはこの味から!

ダークチョコレート

オランダ語商品名: Tony’s Chocolonely Puur / puur 70%

青色のパッケージは、70%以上のココアが含まれているチョコレートです。日本のダークチョコレートとは違う、甘みが少ないカカオの味を楽しめるチョコレートです。子供には苦いので、大人向きの味です。

海塩ミルクキャラメル

オランダ語商品名: Tony’s Chocolonely Melk karamel-zeezout

日本でいう塩チョコレートのように、塩分があるチョコレートです。キャラメルと海塩の粒が入ったミルクチョコレートはファンも多い人気の味です。甘さと塩気のバランスがたまりません。オレンジのパッケージが特徴です。

アーモンドシーソルトチョコレート

オランダ語商品名: Tony’s Chocolonely Puur 51% amandel-zeezout

黄緑パッケージのトニーズチョコも塩チョコです。 甘さ控えめ51%のココアが入ったダークチョコレートです。

ミルクヌガー チョコレート

オランダ語 商品名 : Tony’s Chocolonely Melk noga

ヌガーは柔らかいキャンディのようなものです。細かいヌガーが入っているチョコレートです。黄色のパッケージです。

ヘーゼルナッツチョコレート

Melk Hazelnoot chocoladereep

緑のパッケージはヘーゼルナッツ入りのチョコレートです。ナッツ好きな人にはおすすめです。

プレッツェルとタフィーチョコレート

オランダ語: Tony’s Chocolonely Donkere melkchocolade pretzel toffee

紫のパッケージのチョコレートはカリカリの塩プレッツェルと甘いタフィーのクランチが入ったチョコレート。 ダークミルクチョコレートと42%カカオ、クッキーが入っているような感じのチョコレートです。

ホワイトチョコレート

オランダ語商品名: Tony’s Chocolonely Wit

オランダ語でwitは白という意味です。トニーズチョコロンリーのホワイトチョコレートは分かり易い白色のパッケージ。トニーズチョコロンリーのホワイトチョコならこのチョコレートがおすすめです。

ラズベリーとポップロックのホワイトチョコレート

オランダ語: Tony’s Chocolonely Wit framboos – knettersuiker

可愛いピンクのパッケージはラズベリーチョコートです。チョコの中に「 ポップシュガー (knettersuiker )」というパチパチはじけるポッピングキャンディーが入っています。

季節限定のトニーズチョコロンリー

基本の板チョコの他に、オランダのスーパーマーケットなどでは、季節限定のチョコレートが販売されているのも見かけました。

イースター限定チョコ

イースターといえば卵!4月頃のオランダで見かけます。

シンタクラース限定イニシャルチョコ

オランダにあるシンタクラースの文化ではイニシャルチョコを贈る習慣があります。11月頃のオランダで見かけるチョコレートです。

シンタクラースって何?という人はこちらも併せてどうぞ。

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クリスマス限定チョコ

12月頃、クリスマスの時期にオランダのスーパーマーケットで見かけた限定チョコレートです。もみの木の形をしています。オランダでは12月5日頃まではシンタクラースのイベントがありアルファベット型のチョコが並びます。それが終わるとスーパーマーケットは一斉にクリスマスのお菓子を売り出しているようです。クリスマス時期のお土産にはピッタリですね。

ここに紹介した以外にも、お土産用のパッケージなど色々なトニーズチョコロンリーの種類や味をみかけます。とにかく味と種類が多い印象のトニーズのチョコレート。是非お気に入りの味を見つけてみて下さい!

トニーズのチョコが買える場所

トニーズチョコロンリーはオランダ生まれのチョコレートで、以前はオランダ限定でしか買えませんでしたが、日本に上陸!PLAZAなど日本でも買える店舗が増えています。

日本で買える場所: PLAZA(プラザ)で取り扱い開始

近くに店舗が無い場合は、PLAZA オンラインで購入できます。

日本で通販

トニーズチョコロンリー(Tony’s chocolonely)は日本ではスーパーマーケットなどでみかけませんが、通販取り扱いが楽天や、amazon、Yahoo!ショッピングにありました。

トニーズチョコロンリーが買える場所についてはこちらにまとめて掲載しています。

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オランダで買える場所

オランダではスーパーマーケットや、トニーズチョコロンリーの専門店で買うことが出来ます。 日本から通販で買えるオランダ土産も増えている中、 トニーズのチョコレートは日本ではまだあまり販売されていないので、オランダならではのお土産として、また販売の背景を広めるためにも良い選択ですね。 エシカルな消費、サステイナブルな消費、SDGsなんかに興味がある方には喜んでもらえるお土産になりそうです。

オランダではフェアトレードのチョコレートがスーパーマーケットでも多く売られています。 Tony’s Chocolonley はフェアトレードよりも一歩進んだ、スレイブフリーチョコレート。 この、 Tony’s Chocolonleyも2018年にはオランダ市場シェア19%(wikiより)を獲得。多くのスーパーマーケットで見かけます。

スキポール空港

スキポール空港のスーパーマーケット(制限エリア外)でも購入可能です。トニーズ以外にもオランダの色々なチョコレートやお土産が販売されています。

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アムステルダム中央駅

アムステルダム中央駅構内のアルバートハインか、改札外のお土産ショップでもトニーズチョコロンリーの取り扱いがあります。中央駅近くにトニーズ専門店があるのでそちらの方がオススメですが、そこまで行く時間がないなどの場合はこのお土産ショップが便利です。トニーズチョコロンリー以外にもお洒落なアイテムが多くお土産を買うのにおすすめのお店です。

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トニーズ・チョコロンリー・スーパーストア

トニーズ専門店がアムステルダム中央駅付近にありますので、観光がてら足をのばすのもおすすめです。

所在地:Oudebrugsteeg 15, 1012 JN Amsterdam
電話:https://tonyschocolonely.com/
10時~21時。年中無休
行き方:アムステルダム中央駅から徒歩5分

2021年にトニーズ・チョコロンリー・スーパーストアに行ってきた時の様子です。

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トニーズチョコロンリーカフェレストラン

アムステルダムのトニーズ・チョコロンリー・スーパーストアがある場所の近くに、トニーズチョコロンリーのカフェレストランもあります。店内には、トニーズ世界観が反映されていてとてもお洒落。トニーズファンにおすすめしたい場所です。実際に行ってきた時の様子をまとめて掲載しています。

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