【オランダ・ベルギー】国境線だらけ飛び地の街バールレ=ナッサウ

オランダとベルギーのバールレ=ナッサウ(Baarle=Nassau)は 国境線だらけ、飛び地の不思議な街です。場所や、実際に行った時の様子をまとめて掲載しています。

国境線だらけの飛び地? バールレ=ナッサウ(Baarle=Nassau)

バールレ=ナッサウ(Baarle=Nassau) はオランダの北ブラバント州にある街です。国境線だらけの不思議な形の街です。Googleマップの地図で見てみると分かり易いかもしれません。

地図

Googleマップでは灰色が国境線を示しているのですが、あれ、この町の形は……?なんだか少し面白いですよね。バールレ=ナッサウはオランダとベルギーの国境が街中に沢山ある街なのです。

北ブラバント州があって南ブラバント州がないオランダ

バールレ=ナッサウは北ブラバント州にあります。北ブラバント州があるのに南ブラバント州がないオランダ、そんなことも バールレ=ナッサウ(Baarle=Nassau) が生まれた歴史に関係あるのでしょうか。

ブラバント州(オランダ語:Provincie Brabant)は、1815年から1830年はオランダ領、1830年から1995年までベルギー領です。その後分割され北ブラバントだけがオランダの州として現存していて、南側の南ブラバントは消滅してなくなってしまったそうです。

オランダとベルギーの国境線が街の観光スポット

バールレ=ナッサウの街を歩いていると、こんな旗が。もはや国境線が観光スポットになっていますね。ちなみに国境線だらけとの触れ込みでしたが、探せば国境線が書いてある場所があるという感じでした。

国境線をまたいで写真撮影している人が沢山いました。

バールレ=ナッサウ(Baarle=Nassau)を街歩きしていて見かけた市役所。

これは バールレ=ナッサウ市のマークでしょうか。オランダとベルギーが色分けしてあって面白い。

お店の中にまで国境線のマークが。中はギャラリーのようでした。

国境線にあるお店?

ZEEMANは安い雑貨や洋服を販売しているお店で、オランダ全土にあります。

このお店、オランダとベルギーの国境線の上にありました。面白い場所あります。

ちなみにコロナのためなのかオランダはマスクなしで店舗にはいれる時期でも、 バールレ=ナッサウのZEEMANはマスク着用が必須でした。ベルギーのルールなのかもしれません。もともとシェンゲンで自由に行き来できる国が多かったヨーロッパの国、コロナで国境の境目の街はどうなったのだろうと思ったのですが、こういったルールの違いはありそうでだなと感じた出来事でした。

面白い飛び地体験ができたバールレ=ナッサウ

というわけで国境線が観光スポットの街、 バールレ=ナッサウ。国境以外に何か観光スポットがあるのといわれると目ぼし物が見つかりませんでしたが、美味しいアイスクリームやレストランなどはありました。

国境好きにお勧めの街!

オランダとベルギーの国境線だらけの飛び地の街バールレ=ナッサウ。 世界でもなかなか見つからない不思議で面白い体験ができる街でした。国境が好き!という人には是非お勧めしたい場所です。

行き方と場所

公共交通機関の場合、ティルブルフ駅からバスを利用し35分ほどで行くことも可能です。

他にもオランダには、オランダ、ベルギー、ドイツ3国の国境が交わる3国の国境線があります。こちらは飛び地ではありませんが、3国をまたぐ!という面白い体験ができる場所でした。

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