オランダの学校でいじめにあっている子、自己肯定感が低くて、家族との関係が……という子供の本です。オランダ人が描いている児童書です。小学生~大人におすすめ。その他、日本語訳されている海外のいじめを考える物語の本を紹介しています。
オランダのいじめを描いた児童書
もう悪口なんかいわせない
クラース・ファン アッセン(Klaas van Assen)
10歳の主人公は、学校でいじめにあっています。変わった行動をする子で先生も「問題児」という位置づけにしているようで、いじめを見て見ぬふりです。学校で友達にからかわれている主人公のお話なので、海外の「いじめ」の本を探してる方におすすめです。 「世界で一番幸せな子どもたち」 なんて言われているオランダですが、いじめ問題はあり、この本はオランダの学校のことをオランダ人が描いた本。フィクションの物語ですが、オランダのいじめや先生の対応、家族の様子を垣間見るのにもよい本です。学校での出来事を中心に、家族について多く描かれているので、 親目線でも印象に残るセリフも多く、 いじめだけでなく、家族と子供の関係に悩む方にもおすすめの本です。
その他海外のいじめに関する本なら
こちらはアメリカの本ですが、学校でのいじめの様子、いじめへの対応などを描いている本です。短い本で絵も多いので、絵本を卒業したばかりの小学生でも読みやすそうな印象を持った本です。
どうしてぼくをいじめるの?
ルイス サッカー (Louis Sachar )
主人公は9歳の男の子。 「鼻をほじった」「ほじっていない」という些細なことから学校でいじめのようなからかいが始まります。本書で描かれているいじめは深刻ないじめではないかもしれませんが、 いじめがどう始まるのか、 本人がどう感じるのかなどが分かり易く描かれています。家族の様子や、いじめの解決法も分かりやすく、いじめが描かれているのに明るい印象の本でした。先に紹介した「もう悪口なんていわせない」より、文字のサイズも大きく、ストーリーも分かり易く、低年齢や本が苦手な子も読みやすい印象です。
小学中級から 日本図書館協会選出図書 全国学校図書館協議会選定図書
少し変わった子がからかわれる、いじめの対象になるのは、日本以外の国、オランダ、アメリカなど海外でも同じです。先生が守ってくれないのも同じなのかな、と本を読むと思います。それでも家族の存在が、いじめられている主人公を支えているのが際立つ本、2冊を紹介しました。 いじめを考える本、児童書を探している方におすすめです。