2020年ワールド・プレス・フォト・オブ・ザ・イヤー

2020年のワールドプレスフォトオブザイヤーの写真が展示されている、オランダ アムステルダムの写真展「ワールド・プレス・フォト展」へ足を運んできました。2020年の大賞は日本人カメラマンの千葉康由さんが41年ぶりに日本人として受賞しています。会場の様子などを掲載しています。

ワールドプレスフォトオブザイヤー

ワールドプレスフォト オブザイヤー(英語: World Press Photo of the Year)とは、 オランダ アムステルダムを拠点とする世界報道写真財団 (英語:World Press Photo Foundation 略称WPP)が 毎年開催している、報道写真コンテストです。日本では世界報道写真コンテストと表示されることもあります。

2020年大賞は日本人カメラマン 千葉康由さん

そんな ワールド・プレス・フォト・オブ・ザ・イヤーですが、2020年の大賞は日本人カメラマンの千葉康由さんのStraight Voice が受賞されています。日本人では41年ぶりなのだとか。

受賞された作品は、 Straight Voice。日本語に訳すと、まっすぐな声と言った感じでしょうか。日本人の受賞が41年ぶりだとニュースでも報じられましたね。

朝日新聞GLOBE+

世界報道写真財団(オランダ)は16日夜(日本時間17日朝)、第63回世界報道写真(WPP)コンテストの結果を発表した。大…

停電になったスーダンの首都ハルツームの様子だそうです。使用されたカメラはミラーレスのFUJIFILM X-H1。

千葉康由さんは現在はナイロビにお住いまいとのことです。ニュースで見た時も、すごい写真だなと感じたのですが、アムステルダムの2020年ワールド・プレス・フォト展に足を運べる機会があったので、行った時の様子を掲載しています。

2020年ワールド・プレス・フォト展の様子

オランダ アムステルダムの2020年ワールド・プレス・フォト展へ足を運んできました。 会場はアムステルダム新教会 (Nieuwe Kerk) です。教会が展示場として使用されている会場でアムステルダム中央駅の近くにあります。

今回はチケットは完全事前予約制でした。入り口で、英語かオランダ語を聞かれ、無料のオーディオガイド借りることができました。

入場するとまず大賞の Yasuyoshi Chiba(千葉康由さん)の写真があります。 この写真は圧巻ですよね。ネットやニュースで「ワールド・プレス・フォト・オブ・ザ・イヤーで日本人が大賞を受賞した」と報道されており写真は拝見していたのですが、大きなパネルで見るとまた迫力が違いました。心をえぐられるような感覚です。レンタルのオーディオで、カメラマンの声がきけました。私は英語で聞いたのですが、 おそらくご本人の声かなと思います。

2019年、香港での事件も記憶に新しいですね。映像では見ていたのですが、写真に残した1枚にすごみがあり、思わず涙ぐみそうになってしまいました。報道写真の凄さを感じる1枚でした。

写真2位を受賞した黒川大助さん のNairobi DusitD2 Hotel Attackという作品もありました。2019年、同じ地球上で起こった事実。ニュースで見聞きしていたも、いざ1枚の写真で見ると、強く状況が伝わってきた気がしました。メディアが切り取るというとマイナスに聞こえることも多いですが、切り取るからこそ強く伝わるのだなと感じさせて頂いた1枚でした。

その他、様々な作品を見ることが出来ました。スポーツ部門などは歓喜の表情を垣間見れ、自然部門では過酷さ、そして人間の愚行も……。
教会という場所の中、世界中の色々な状況を垣間見れる美しい写真が数々あり、とても素晴らしい写真展でした。

アムステルダム新教会

私が足を運んだのは、アムステルダム新教会での展示です。教会なのですが、今は展示スペースとして使用されており、これまでも様々な展示が行われています。アムステルダム中央駅近くにあり、ダム広場などの観光スポット近くでもあります。

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World Press Photo Exhibition 2020

  • 期間:2020年6月1日から2020年11月29日
  • 場所:アムステルダム新教会

毎年恒例のWorldPress Photo 2020のワールドプレミアは、オランダのアムステルダムを拠点としているからか、伝統的に、アムステルダム新教会( De NieuweKerk )で開催されているようです。アムステルダムの展示では、ワールドプレスフォトオブザイヤー、ワールドプレスフォトストーリーオブザイヤーなど、150を超える受賞歴のある写真やビデオをすべて見ることができます。 今回の2020年ワールド・プレス・フォト展開催期間は2020年6月1日から2020年11月29日ということです。

図録やポストカードの販売

の受賞作品やオランダらしいポストカードも販売されていました。

図録の販売もあります。アムステルダムで買えるのは英語とオランダ語でした。表紙はもちろん、 千葉康由さんの写真です。英語版の図録は日本からも通販で購入が可能です。

日本の「WORLD PRESS PHOTO20 世界報道写真展2020」 は中止

日本での展示は2020年は中止となってしまいました。41年ぶりに日本人が受賞したのですから、楽しみにしていた人も多いですよね……。 会場で見るのは、図録やネットで見るのとは全く雰囲気が違います。仕方ないとは思いますが、残念ですね。

世界の情勢に、今ではテレビやインターネットでアクセスしやすい時代となりました。ただ、自発的にアクセスする情報は、世界中で起こっているうち、ほんの一部なのでしょう。

今回ワールド・プレス・フォト展で様々な写真を見て、心が締め付けられそうになる状況や、 2019年の出来事だとは思えない位で、自分が今平和に暮らしていることが不思議になるような作品もありました。映像で見ていた状況でも写真1枚になると、訴えているものが生々しく、息をのむような写真も多かったです。もし機会があれば、足を運んでみると知らない世界情勢を見られる機会になるかもしれません。

2021年ワールドプレスフォト展

2021年もワールドプレスフォト展が開催となりました。

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