世界報道写真展はオランダ アムステルダムを拠点とする世界報道写真財団が 開催している、報道写真コンテストです。世界報道写真展(ワールドプレスフォトオブザイヤー)について、開催日程や2023年展示の様子、過去の展示の様子などまとめて掲載しています。
世界報道写真展・ワールドプレスフォトオブザイヤーとは
ワールドプレスフォト オブザイヤー(英語: World Press Photo of the Year)とは、 オランダ アムステルダムを拠点とする世界報道写真財団 (英語:World Press Photo Foundation 略称WPP)が開催している、報道写真コンテストです。日本では世界報道写真展という表示の他、世界報道写真コンテストと表示されることもあります。その年のもっとも優れた写真作品に世界報道写真大賞が贈られます。
2023年 世界報道写真展の様子
2023年の報道報道写真展は、本部を置くオランダ アムステルダムでは今年も新教会で開催されました。
2023年という戦争の時代を反映するかのように、ウクライナの展示が多いように感じました。Photo of the yearもウクライナ。妊婦さんの写真ですが死産となりその後お亡くなりになったとか。。いつにも増して悲惨な写真が多い印象です。今年も考えせられる展示が沢山あり興味深い写真展でした。
色々なパネル展示があるのですが、その中に陪審員の紹介パネルが。日本のNewsweek Japan片岡英子さんのお写真で陪審員をされたようです。
<@WorldPressPhoto コンテスト> #WWPh2023
— Hideko Kataoka (@Hideko_Kataoka) February 24, 2023
アムステルダム6日目、審査も大詰めです。入選作品の議論は白熱のあまり前進していないように見えることもあるけれど、これは絶対に必要なプロセス。私たちなりの結果を自信を持って見せられるよう、今日も少しずつ進みます。 https://t.co/TmeMjgAdZB
会場は教会ということもあり、教会の厳かな雰囲気の中沢山の写真展示を見る事が出来ます。
今では世界の情勢に、テレビやインターネットでアクセスしやすい時代となりました。ただ、自発的にアクセスする情報は、世界中で起こっているうち、ほんの一部なのでしょう。ワールド・プレス・フォト展で様々な写真を見て、心が締め付けられそうになる状況や、 昨年の出来事だとは思えない写真を見て、自分が今平和に暮らしていることが不思議になるような作品もありました。映像で見ていた状況でも写真1枚になると、訴えているものが生々しく、息をのむような写真も多かったです。 個人的にはとてもお勧めの写真展です。もし機会があれば、足を運んでみると知らない世界情勢を見られる機会になるかもしれません。
図録販売
オランダの展示会では、オランダ語版と英語版の図録が販売されています。日本でも英語版を通販で買う事が出来ます。
展示期間(オランダ・アムステルダム)
2023年4月22日から7月30日
チケット
チケットは会場のほか、新教会の公式ホームページから購入可能です。
開催場所
オランダ アムステルダム新教会
オランダでは、毎年アムステルダムにある新教会がワールドプレスフォト展の会場です。 アムステルダムの新教会は教会なのですが、今は展示スペースとして使用されており、これまでも様々な展示が行われています。アムステルダム中央駅近くにあり、ダム広場などの観光スポット近くでもあります。
住所・地図
Dam, 1012 NP Amsterdam
新教会についてはこちらにまとめて掲載しています。
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過去世界報道写真展の様子
過去2020年~2022年にオランダ アムステルダムで開催された世界報道写真展、ワールドプレスフォトオブザイヤーに実際に行った時の様子です。
2022年ワールドプレスフォトアムステルダム
2022年4月15日から8月14日
日本人では、 Kosuke Okahara(岡原 功祐)さんの受賞作品展示がありました。
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2021年ワールドプレスフォトアムステルダム
2021年6月5日 -2021年8月29日
第64回目を迎える2021年は、プレスリリースの記載によると130の国と地域のフォトグラファー4,315人から計74,470点の応募があったそう。世界報道写真展は、 世界中の約120会場で展示があり、総計約400万人が会場に足を運ぶ世界最大級の写真展となっています。
2021年のワールドプレスフォトオブザイヤーコンテストでは、時世を表す「コロナ」関連の写真や「死」に関する写真を多く見かけた印象でした。
2020年ワールドプレスフォトアムステルダム
2020年の開催はコロナ禍で人が少ない会場でした。日本人の方が大賞という事で特に印象に残っている年です。
2020年大賞は日本人カメラマン 千葉康由さん
2020年の大賞は日本人カメラマンの千葉康由さんのStraight Voice が受賞されています。日本人では41年ぶりなのだとか。受賞された作品は、 Straight Voice。日本語に訳すと、まっすぐな声と言った感じでしょうか。日本人の受賞が41年ぶりだとニュースでも報じられました。
2020年のワールドプレスフォトオブザイヤーの写真が展示されている、オランダ アムステルダムの写真展「ワールド・プレス・フォト展」へ足を運んできました。2020年の大賞は日本人カメラマンの千葉康由さんが41年ぶりに日本人として受賞していま[…]
ミュージアムショップで図録の販売
アムステルダム新教会のミュージアムショップでは、毎回図録と受賞作品のポストカードの販売があります。
オランダでの展示会では英語とオランダ語の販売がありました。
World Press Photo 2022図録
日本ではオンラインでも英語版を買う事が出来ます。
World Press Photo 2021図録
World Press Photo 2020図録
日本での開催場所と日程
2023年世界報道写真展は開催なし?
日本での2023年世界報道写真展の開催情報は現在未確認です。2021年までは開催予定がありそれ以降、日本では開催がされていません。過去に世界報道写真展に開催された東京都写真美術館の予定スケジュールにはなく、朝日新聞がスポンサーから外れて開催がされないという話を耳にしました。 過去に朝日新聞のホームページにあった世界報道写真展の公式ホームページも削除されています。日本でも英語版の図録は通販で買う事が出来ますが、やはり会場で見たいというのが本音です。
とても良質な写真展であるだけに日本で開催されないのはとても残念ですね。。
過去の開催
2021年
日程:2021年6月12日~8月9日
会場:東京都写真美術館
巡回予定
その後巡回が予定されています。
2021年9月20日(月・祝)~10月15日(金)
立命館大学びわこ・くさつキャンパス
2021年10月18日(月)~10月31日(日)
立命館大学 西園寺記念館
2021年11月5日(金)~11月19日(金)
立命館アジア太平洋大学
2020年
中止
【開催中止のお知らせ】
— 世界報道写真展 (@wppjapan) May 19, 2020
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、世界報道写真展は今年度の開催を中止といたします。
本展覧会を楽しみにしてくださっている皆様には申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。https://t.co/jYLDWZjayF