ヨーロッパ旅行の際必要になる申請、ETIAS(エティアス)とは、ETIASはいつから必要かなど ETIASについて2024年時点の情報を掲載しています。調査時点では、2025年まで導入が延期されています。
ETIAS とは
ETIAS(エティアス)とは、European Travel Information and Authorization Systeの略称で、 日本語では欧州渡航情報認証制度といいます。 観光や商用の際、ビザなしでEU ETIAS対象国に渡航をする場合に取得することが義務づけられる申請です。
日本のパスポートも、ビザなしでの入国が認められており、これまではパスポートを持っていれば申請なしでの入国が可能でした。ETIASの運用が始まると日本国籍者がオランダへ行く際には、事前にETIASの申請が必要という事になります。 年齢問わず、子供もETIASが必要になります。 EUの市民はETIASの申請が不要と発表されています。 そのため、ヨーロッパ在住の日本人は不要となるそうです。
アメリカの入国の際に短期観光や旅行目的でビザなしの入国する際、 ESTA(エスタ)申請 が必要ですが、似たようなイメージの運用になるかと思います。
ETIASはいつから必要?
ETIASは現時点では、2025年から導入になると発表されています。(当初の予定から 義務化2022年末までに延期され、再び延期になり2024年の導入目標に変更、その後2025年半ばに延期となりました。)
2016年にEUの議会でETIASの導入が決定したものの、運用は2020年からとなったり、延長して2021年と報じられたり、そして2025年まで延期となりなかなか運用が開始されていない状況です。
2024年はETIAS不要で渡航可能
という事で、2024年はETIASの準備なく渡航可能になっています。
ETIASが必要な国
ETIASが必要となる国はシェンゲン協定加盟国です。シェンゲン協定加盟国は、EU加盟国27ヶ国のうちの22ヶ国とEFTA( European Free Trade Association)の4ヶ国となっています。
- オーストリア
- ベルギー
- チェコ共和国
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- イタリア
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- アイスランド
- リヒテンシュタイン
- ノルウェー
- スイス
確認した時点では、 ETIASが必要な国は上記となっています。イギリス、アイルランドへの渡航の際はETIASの申請が不要となっているようです。
どのように申請するの?
ETIASはオンライン申請となる予定です。
費用はいくら?
まだ正式には発表されていません。
- アメリカ入国に必要な ESTA(エスタ)申請が14ドル (USD)
- オーストラリア入国に必要なETAS(イータス)申請が20豪ドル(AUD)
という事を参考に考えると、大体日本円で1500円程度、1ユーロ120円換算で12~13ユーロ程度になるかもしれません。(確定している金額ではなく予想の金額です)
逮捕歴のある人はヨーロッパへ行けなくなる?逮捕歴の質問事項
ETIASはテロなどの防止の目的で用いられるため、過去の犯罪歴や紛争地域への渡航歴、逮捕歴に関する質問事項があるといわれています。
その際、過去10年に犯した重大な犯罪行為の前科があれば、申請しなければなりません。
まだ運用前なので確かではありませんが、過去の逮捕歴を元に入国拒否される可能性は十分にありえそうです。