オランダ2023年フェルメール展感想とレポート

2023年オランダ アムステルダム国立美術館で開催されている史上最大規模のフェルメール展へ行ってきました。行った時の様子や、感想、お土産やグッズなど2023年フェルメール展についてレポートをまとめて掲載しています。

オランダで史上最大規模のフェルメール展

ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)はオランダ のデルフト出身の画家で、17世紀を代表するオランダの画家です。 オランダで2023年春に史上最大規模のフェルメール作品展が開催。故郷オランダに28作品のフェルメール作品が集まり展示されるというとても豪華な展示会です。「フェルメール展」といってもフェルメールの作品は数点という事も珍しくない中、特別展の部屋すべてにフェルメールの作品が!門外不出のあの作品も!という話題になるのも無理はないというかなり豪華なフェルメール展です。

開催時期

2023年2月10日から6月4日まで

  • アムステルダム国立美術館の常設展 17時まで営業
  • フェルメール特別展 日~水曜日18時まで 木~土曜日22時まで営業

https://www.rijksmuseum.nl/en/whats-on/exhibitions/vermeer

日本語でチケット購入

完売したため、今後はキャンセルがあったり、再販された場合にのみ購入できる可能性があるかもしれません。

アムステルダム国立美術館へ

事前予約したチケットを持って、アムステルダム国立美術館に行きました。私は10:30~45のチケットを持っていたのですが、少し早めに行き10:20に列に並びそのまま入ることが出来ました。

アムステルダム国立美術館に入場する際には右側と左側に2つの入り口がありまます。ミュージアム広場を背に左側の列がフェルメール展用の入り口、右側が常設展のみのチケットの入り口だそうです。

チケットを見せて入場

左側の列に並び、事前予約したチケットを見せました。入場時間やフェルメール展のチケットであることを確認。建物の中に入ると、チケットのバーコードをスキャンされました。私はスマートフォンのままで見せましたが、心配な場合はチケットを印刷して持っていくと安心です。

チケットの確認後、リストバンドを渡されました。これがフェルメール展入場のチケット代わりのよう。腕に巻いて、水色の線に沿って進むよう言われました。

フェルメール展用の入り口とロッカー

通常の展示会の場合はまず荷物を預けて展示に向かいますが、フェルメール展の場合はそのまま進むようにとのこと。

水色の線に沿って進みます。フェルメール展の入り口はこちら。

そしてフェルメール展の入り口でリストバンドを見せて入場です。

ロッカー

その先にフェルメール展用のロッカーの部屋がありました。ロッカーは開いているところは無料で使え、コインなどは不要でした。

ちなみに、フェルメール展を出る時に荷物は持って出て、常設展のクロークやロッカーに預けてねということでした。

日本語の解説も用意

ロッカールームと、フェルメール展へ入る階段下に、フェルメール展の解説の日本語訳をダウンロードすることができるQRコードがありました。

ZAALTEKSTEN / EXHIBITION TEXTS と書かれているQRコードです。このQRコードを読み込むと以下のようなページが読み込まれます。

  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • ポルトガル語
  • 日本語

の対訳が用意されているページです。一番下にJapanese PDFがありますので、これをダウンロードすると日本語訳を見る事ができます。

フェルメール展の展示では、各部屋にこのような解説が英語とオランダ語で書かれていますが、PDFはこの対訳になります。 もしかしたら、展示スペースにもあったかもしれませんが、 私が行った際には

  • フェルメール展へ入場する階段横
  • ロッカールーム

でしかこのQRコードを見かけませんでした。

フェルメール展へ入場

荷物を置き、必要であれば対訳の日本語解説をダウンロードし、いざフェルメール展へ。階段の上へ登りスタートです。その先の展示は素晴らしいの一言です。

年代ごとの展示ではなく、風景画、宗教画、人物画など描かれている内容ごとに分かれた展示なっていて、それぞれとても興味深い展示の部屋になっていました。

フェルメール絵画に隠されたメッセージ

フェルメールといえば、謎解きのようにその絵画に隠れているメッセージや描かれ方に注目が集まります。それぞれの絵の背景や注目するポイントなどがパネル展示されてみて、ただ絵を眺めだけではなく興味を持って見る事が出来るように説明があり分かりやすかったです。フェルメールの見方については色々な本が出版されています。

フェルメール28作品が展示

今回のフェルメール展では以下の28作品が展示されています。

  1. 手紙を書く女 (ワシントン・ナショナル・ギャラリー : ワシントン)
  2. ヴァージナルの前に座る若い女性 (ナショナル・ギャラリー : ロンドン)
  3. ヴァージナルの前に立つ女 (ナショナル・ギャラリー : ロンドン)
  4. 信仰の寓意(メトロポリタン美術館:ニューヨーク)
  5. マルタとマリアの家のキリスト(スコットランド国立美術館)
  6. ディアナとニンフたち(マウリッツハウス美術館)
  7. 中断された音楽の稽古 (フリック コレクション:ニューヨーク )
  8. 窓辺で手紙を読む女(ドレスデン国立古典絵画館)
  9. フルートを持つ女(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
  10. 真珠の耳飾りの少女 (マウリッツハウス美術館)
  11. 赤い帽子の女(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
  12. 婦人と召使(フリック コレクション:ニューヨーク)
  13. 士官と笑う娘 (フリック コレクション:ニューヨーク)
  14. 聖プラクセディス(国立西洋美術館、東京)
  15. 地理学者(シュテーデル美術館)
  16. 紳士とワインを飲む女 (アルテ・マイスター絵画館)
  17. レースを編む女(ルーヴル美術館:パリ)
  18. 恋文   (アムステルダム国立美術館 )
  19. 牛乳を注ぐ女(アムステルダム国立美術館 )
  20. 取り持ち女(アルテ・マイスター絵画館)
  21. デルフトの眺望(マウリッツハウス美術館)
  22. 小路 (アムステルダム国立美術館 )
  23. 天秤を持つ女 (ナショナル・ギャラリー :ワシントン)
  24. 青衣の女(アムステルダム国立美術館 )
  25. 真珠の首飾りの女(ベルリン国立絵画館)
  26. 手紙を書く婦人と召使い (アイルランド国立美術館)
  27. ヴァージナルの前に座る若い女(ライデンコレクション)
  28. リュートを調弦する女( メトロポリタン美術館 )

※「真珠の耳飾りの少女」は3月30日までの展示となる予定で、その後は所蔵美術館のマウリッツハイス美術館(オランダ・デンハーグ)で展示されます。

真珠の耳飾りの少女

マウリッツハイス美術館から貸し出されている「真珠の耳飾りの少女」。背景が違うせいかマウリッツハイス美術館で見る印象とは、少し違った雰囲気に感じてしまいます。これも展示会の楽しみですね。

※真珠の耳飾りの少女の展示は、3月30日で終了しました。以後は、マウリッツハウス美術館に戻り展示されています。

チケット詳細はこちら

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牛乳を注ぐ女

こちらも人気の高い作品「牛乳を注ぐ女」。アムステルダム国立美術館所蔵なのでフェルメール展が終了した後も常設展示で見る事ができる作品のひとつです。

窓辺で手紙を読む女

2022年に日本のフェルメール展で展示されていたドレスデン国立古典絵画館所蔵修復後の「窓辺で手紙を読む女」も今回オランダへ。

フリックコレクション

そしてまさかのフリックコレクション。フリックコレクションは門外不出、貸出不可と聞いたことがあったのですが今回は例外的に貸出されているのだとか。まさかオランダで他のフェルメール作品と一緒に見る事が出来るとは思わなかった作品ばかりです。

贋作?真作?フェルメール

ちなみに、今回の展示会には真偽不明となっていて「フェルメール作品ではない」と主張されている作品も。

贋作ではとの声も大きい「フルートを持つ女」は「赤い帽子の女」と並んで展示。

日本からも「聖プラクセディス」が展示されていました。この作品も真偽について議論がある作品のひとつ。そんな作品も含めて見る事が出来る今回のフェルメール展です。

今回の展示では作品だけでなく、フェルメールの歴史や作品の年表展示も見ごたえがありました。

フェルメール展はいくつかの部屋に分かれて展示されています。部屋に番号ああったので順番に回れば見落としが無く安心です。

写真撮影可

ちなみに、アムステルダム国立美術館のフェルメール展は写真撮影が可能です。(フラッシュは不可)。という事で、撮影会のようにもなっていました。お客さんの誰かが冗談で「写真不可の日を作ったらいいわよ」なんて話していましたが納得してしまうほど皆写真を撮影しています。これだけの作品を撮影できる機会もなかなかそうです。本格的なカメラを持っている方も居ました。私も沢山撮影したのですが、綺麗に撮影したつもりでも、当日作品の前で見たような感動は写真をみても伝えられないものですね。

フェルメール展の感想

オランダ アムステル国立美術館フェルメール展は老若男女問わず、国籍問わず本当に沢山の人が作品を楽しんでいる展示会でした。初日に行ったこともあるせいかかなりの人混みでしたが、チケットの売れ行きを見ているといつ行っても混雑必須の展示会になりそうです。1度の数時間で見るだけでは消化不良になりそうな、何回も戻ってもう一度見直したい、ずっと滞在したいと思えるため息が出そうな空間でした。 チケットを買えた人は本当にラッキー。是非素晴らしい展示を楽しんできてください。

所要時間

私はフェルメール展だけで2時間滞在していました。さらっとみればもっと早いのでしょうが、パネルをみたりしていると時間がかかります。28作品展示されているので、1作品5分間見ると2時間を超えてしまう計算になります。
今回のフェルメール展チケットでは、フェルメール展を見た後に常設展をみれるということで公式ホームページでは、15時半前のチケットを推奨していましたが、個人的にはこの時間だと、ゆっくりフェルメール展を見ていては17時終わる常設展へ間に合わない印象でした。さらっとフェルメール展を見るか、常設展の見どころだけ見に行くか予定を立てる必要がありそうです。

フェルメール展のお土産・グッズ・図録

フェルメール展では最後の部屋でグッズや図録が販売されていました。

フェルメール展図録。史上最大規模だけあり、かなり豪華な図録です。買っている人が沢山いました。黄色の表紙の方が欲しいと思ったら黄色はオランダ語のみということ。図録は英語とオランダ語がありました。日本でも英語版を通販で買う事が出来ます。

エコバッグ。フェルメール柄です。フェルメールだけあり「黄色」「青」のグッズが色々ありました。

アムステルダム国立美術館のお土産として人気のエコバッグ。普段黒色のロゴもフェルメールブルーのロゴに。

フェルメールとミッフィーのコラボ絵本。英語とオランダ語がありました。とっても可愛いです。こちらは日本からも通販できる商品があるよう。

グッズはミュージアムショップでも販売

ちなみに、チケットが無くアムステルダム国立美術館の常設展しか見れないという場合もアクセス可能なお土産コーナーにフェルメール展の図録やグッズがありました。(お土産ショップは18時までの営業です。)この時期しかかえない貴重なオランダお土産に良さそうですね。

お土産コーナーにはミッフィーと牛乳を注ぐ女のコラボぬいぐるみやオーナメントも!可愛いです。

一部の商品は日本の通販サイトでもみかけました。

カフェ

アムステルダム国立美術館内にあるカフェには、フェルメール展特別メニューがありました。こちらは牛乳……ではなく、練乳を注ぎかけて頂くオランダの古いプディング。行列必須で、営業は18時までになりますが、時間があればカフェの利用もおすすめです。

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事前予約必須!当日券は売切れ

というわけで、2023年のアムステルダム国立美術館のフェルメール展、史上最大規模に偽りなしのかなり豪華な展示会です。 フェルメール展のチケットはすごい勢いで売り切れている人気ぶりです。行こう!と思っている場合は、まず先にチケットを予約した方が良いのでは?というくらい人気になっていて、ここまで予約が取れない展示会はオランダでは珍しいほどです。

私が行った日もフェルメール展当日券は売切れていました。常設展には空きがあるので、常設展を見てお土産を買うというプランは可能です。

常設展チケット詳細はこちら

チケット購入

アムステルダム国立美術館フェルメール展の公式ホームページから予約ができます。フェルメール展への入場はアムステルダム国立美術館入場チケットではなく、フェルメール展へ入場できるチケット購入が必要です。

https://www.rijksmuseum.nl/en/whats-on/exhibitions/vermeer

日本語でチケット購入

チケットはほぼ完売だそうで、今後はキャンセルがあったり、再販された場合にのみ購入できる可能性があるかもしれません。 フェルメール展のチケット予約方法についてはこちらにまとめて掲載しています。

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アムステルダム国立美術館フェルメール展特設ページ

英語:https://www.rijksmuseum.nl/en/whats-on/exhibitions/johannes-vermeer
オランダ語:https://www.rijksmuseum.nl/nl/zien-en-doen/tentoonstellingen/johannes-vermeer

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