フェルメールはどこにある?全35作品一覧と所蔵美術館まとめ

オランダの画家、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の絵画はどこにある?35作品一覧と所蔵美術館をまとめて掲載しています。

フェルメールの作品は全部で35作品

フェルメールはオランダ黄金時代を代表する画家ですが、生涯作品の数が多くない画家のひとりで、現存する作品は全部で35作品といわれています。 37作品という説もありますが、ここでは35作品をフェルメール作品として説明しています。全35作品は、各国の美術館やコレクションとして所蔵されており、

  • オランダの美術館に7作品
  • ドイツの美術館に7作品
  • アメリカの美術館などに11作品
  • イギリスの美術館に4作品

となっており、その他、フランスやアイルランド、ウィーンなどの美術館に計34作品所蔵されています。そして盗難された、作品が1作品あります。

フェルメール35作品一覧と所蔵美術館

各国のどの美術館にどの作品が所蔵されているかの一覧表です。

美術館名作品名(日本語訳)
1 オランダ マウリッツハウス美術館 真珠の耳飾りの少女
2デルフトの眺望
3ディアナとニンフたち
4アムステルダム国立美術館牛乳を注ぐ女
5恋文
6小路
7青衣の女
8ドイツアルテ・マイスター絵画館取り持ち女
9窓辺で手紙を読む女
10ベルリン国立絵画館 紳士とワインを飲む女
11真珠の首飾りの女
12アントン・ウルリッヒ公爵美術館ワイングラスを持つ娘
13天秤を持つ女
14シュテーデル美術館地理学者
15フランスルーヴル美術館天文学者
16レースを編む女
17スコットランドスコットランド国立美術館マリアとマルタの家のキリスト
18イギリスセント・ジェームズ宮殿音楽の稽古
19ケンウッドハウスギターを弾く女
20ナショナル・ギャラリーヴァージナルの前に立つ女
21ヴァージナルの前に座る女
22オーストリア美術史美術館 絵画芸術
23アイルランドアイルランド国立美術館手紙を書く婦人と召使い
24アメリカメトロポリタン美術館眠る女
25信仰の寓意
26水差しを持つ女
27リュートを調弦する女
28少女
29フリック・コレクション士官と笑う娘
30中断された音楽の稽古
31婦人と召使
32ワシントン・ナショナル
ギャラリー
手紙を書く女
33赤い帽子の娘
34ライデンコレクション ヴァージナルの前に座る若い女
35 イザベラ・スチュワート
ガードナー美術館 (1990年まで)
合奏

アメリカ メトロポリタン美術館の5作品、オランダ アムステルダム国立美術館の4作品です。 アメリカが多いですが、著名な作品というと、フェルメールの出身地でもあり、オランダの美術館に所蔵されている作品は日本でも広く知られている作品が多くなっています

オランダで28作品が展示!!

オランダのアムステルダム国立美術館フェルメール作品のうち28作品が展示されるという史上最大規模のフェルメール展が開催されます。後にも先にもここまでのフェルメール作品が集う事はないであろう貴重な展示会となっています!

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フェルメール全作品35点、原寸の本

35作品すべて見るために、世界各地の美術館巡りをするのはファンの楽しみかもしれません。とはいえ、なかなか足を運びづらい時におすすめなのが、フェルメールの全作品35点を美しい図版で紹介、また35点を6つのテーマに分け、すべての作品について原寸の図版とわかりやすい解説を掲載しているこちらの本がおすすめです。

全作品のレプリカを見れるフェルメールセンター

フェルメールの故郷オランダ デルフトにあるフェルメールセンターでは、全作品のレプリカ展示がありここだけで全作品を見る事が出来るようになっています。

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日本のフェルメール展、門外不出作品も

日本にフェルメールファンは多く、フェルメール展が開催される年もあります。

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2022年フェルメール展まとめ

毎回すべての作品がそろう訳ではありませんが、何度か足を運ぶと、日本でもフェルメールの色々な作品を目にする事が可能になっています。

ただし、門外不出作品といって、貸し出しは行わないと宣言されている作品もあり、こういった作品は、所蔵されている美術館に足を運ばないと目にする事ができません。

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フェルメール作品を巡る旅

フェルメール作品を巡る旅も良いですね。一度に作品の多くが見れるのはアメリカやオランダという事になりますが、おすすめはオランダです。オランダの美術館に所蔵されている作品は、

  • 真珠の耳飾りの少女
  • デルフトの眺望
  • ディアナとニンフたち
  • 牛乳を注ぐ女
  • 恋文
  • 小路
  • 青衣の女

の7作品ですが、2つの美術館を回ることで鑑賞が可能です。しかも、著名作品の真珠の耳飾りの少女、門外不出のデルフトの眺望、日本でもよく知られている牛乳を注ぐ女など、一度は目にしたい作品を多く所蔵しています。

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私たちを惹きつける魅力的なフェルメール作品は、全35作品ですので、一生に全作品を目にする事も可能なのかもしれませんね。海外の美術館で目にするフェルメール作品は、長蛇の列や、混雑でゆっくり鑑賞が出来ないという事も少なく、わざわざ足を運ぶ価値がありそうな旅でもあります。
フェルメールファンの、お役に立つ情報になっていれば幸いです。

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