子供と海外旅行のつもりが連れ去り?ハーグ条約の同意書類に注意です。子連れ海外旅行の際準備しておきたい、知っておきたいハーグ条約についてまとめて掲載しています。
ハーグ条約とは
ハーグ条約とは国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約です。国際結婚の増加に伴い、一方の親による子の連れ去りや監護権をめぐる国際裁判管轄の問題が増加していました。その中で、 国際私法の統一を目的とする条約、ハーグ条約が締結され日本もオランダも締結しています。
ハーグ条約に違反した渡航ではないことの証明の書類
このような背景から、片親のみでオランダから出国する際には、ハーグ条約に違反していないという書類提示を求められることがあります。
子の奪取や誘拐などを防ぐため、オランダでは出入国審査においてその子の渡航に関する親権者の同意確認を実施されており、特に一方の親だけが子供を連れて渡航する場合には、もう片方の親の同意確認が求める場合があるとしています。
- 渡航同意書(フォーマットはこちら)
- 親権を証明するもの(離婚している場合)
- 至近の住民登録票(市役所発行のGBA)や出生証明書
- 同行しない親の旅券写し
- 子の復路航空券
国際結婚の場合確認が多いと耳にしたことがありますが、邦人家庭でも母子が一時帰国する際に出国手続において、別室審査となり、夫の同意確認がとれるまで時間がかかったという事案が報告されています。夫には電話確認があったそう。出入国審査でトラブルにならないよう、渡航時には事前に準備するとともに、空港には時間的余裕をもって行くようにしましょう。
ハーグ条約 同意書 サンプル
オランダの外務省が提供している、ハーグ条約の書類は以下で提供されています。
https://www.government.nl/documents/forms/2016/06/17/consent-letter-for-minors-travelling-abroad
書類が無いと子供を連れ去りの疑い?
あくまで可能性があるという話ではありますが、片親での出入国は連れ去りを疑われる可能性もあるわけです。義務ではないですがオランダへオランダからなど母子のみで、父子のみで海外の国へ出入国する場合は念のため、用意して損はない書類になります。 ご主人が仕事で、母親と子供のみ日本に一時帰国する、海外旅行に行くなどという場合もあるでしょう。 その場合は、海外旅行や一時帰国のつもりが、連れ去りを疑われた!とならないよう書類を準備しておいた方が安心です。
国際離婚 日本に帰国したら子供連れ去り!?
国際結婚する方はハーグ条約について理解しておかないと、万が一離婚となる場合に子供と日本に帰国したら子供連れ去りの誘拐犯になってしまうこともあります。国際結婚、国際離婚した場合のハーグ条約についてはこちらにまとめて掲載しています。
国際結婚をして国際離婚したら、子供と日本に帰れない!?子供連れ去り!?国際結婚の増加により増えてきている、国際離婚。オランダで外国人と結婚する際には必ず知っておきたい「ハーグ条約」「共同親権」についてまとめて掲載しています。 […]
ちなみに、国際結婚だと確認される、両親日本人だと確認されない、などということはありません。日本人家庭で 母子で旅行した際、別室審査となり、配偶者の同意確認がとれるまで出国できなかったなんていう事もあったそうです。
経験談からいうと毎回書類確認されたわけではありません。ただ、コロナ以降厳しくなった印象があります。コロナで母国へ帰国しようとする事例が増えたのかもしれません。親・子の国籍にかかわらず、一方の親だけが子供を連れて出入国審査を受ける場合はオランダ警察により以下に挙げる書類を携行することをお勧めします。