海外には大麻(マリファナ・マリワナ)が合法の国もあります。日本人は海外の旅行先で大麻やマリファナやドラッグを使用しても大丈夫?どこの国吸えるの?などの疑問について掲載しています。
大麻が合法化されている国
- スペイン
- チェコ
- チリ
- コロンビア
- ウルグアイ
- カナダ
- アメリカの一部の州(コロラド州、ワシントン州、カリフォルニア州、ネバダ州など)
など。
※ただし、大麻が合法化されている国でも、使用の場所などに制限がある国もあります。大麻が合法化されている国とよく言われる、オランダについては オランダは実は大麻が違法に掲載しています。
日本人は海外の旅行先で大麻を吸って大丈夫?
では、日本人は旅行や観光の際、旅行先の大麻が合法の国で大麻を吸っても大丈夫かというと、海外でも大麻所持や栽培は
日本の法律では処罰の対象 です。
え?合法な国なのに大麻を吸うことが出来ないの?海外なのに日本の法律で処罰の対象になるの?逮捕されるの?という方向けに、大麻取締法違反などについてみていきます。
海外でも日本人の大麻が違法の理由
日本では大麻取締法があり、昭和23年に成立した、大麻取締法により大麻の所持、栽培、譲渡等が犯罪となりました。海外での大麻取締法の適用については、刑法との関係があります。
麻取締法の罰則規定の対象は、
「刑法第2条に従う」
となっており、刑法2条には
この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。
と書かれています。刑法2条は、日本国外、つまり国外(海外)でも罪を犯したら刑法、そして大麻取締法の対象ですよといっています。そのため、日本人が海外の大麻合法の国でマリファナを吸っても犯罪になる、大麻を吸うのは違法だという解釈です。
カナダでマリファナ合法化された時の外務省の通達
大麻取締法の罰則規定は刑法2条の解釈により、海外で日本人が大麻を所持すること事は違法になるといわれていた中、2018年には外務省が明確に通達をしています。2018年カナダがマリファナ合法化を発表した際、外務省のホームページに、海外での大麻の利用と処罰について明記がありました。
【要旨】本年6月21日に成立しました「カナダにおける大麻に関する法律」が10月17日より施行されます。一方、日本の大麻取締法において、大麻の所持・譲渡(購入含む)等については違法とされ、処罰の対象になっております。この規定は海外において行われた場合でも適用されることがありますので、在留邦人や日本人旅行客の皆様におかれましては、これら日本の法律を遵守の上、日本国外であっても大麻に手を出さないよう注意願います。
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=68717&fbclid=IwAR2rnfx3nda3m4YXwDwLSOx_SsYtFHbvs0nmd9IGQUPSe9fAwjU42U1COfM
海外において行われた場合でも適用されることがあります
という適応されることもないような書き方をするのが実に法律的ですが、基本的に外務省が海外でも違法といっている以上、海外で観光の際、大麻(マリファナ)が合法の国で所持しても違法となるわけですね。
日本人は海外の大麻が合法の国で、大麻を吸う事は禁止されていない?
ここで注目したいのが、
日本の大麻取締法において、大麻の所持・譲渡(購入含む)等については違法
ということです。所持してはいけないけど、吸うこと自体は法律に明記されていないのだそうです。ということは……。
ただ、あくまで現地の法律の許容範囲を超えて吸った際などは 大麻が合法の国だからといって日本人が吸ったら違法、逮捕される可能性があることだけは伝えておきます。 ちなみに聞いた限りでは、大々的に大麻の利用を煽ったという理由で、日本人の逮捕者が出たことは耳にしたことがありますが、海外の大麻が合法の国で大麻を吸うだけで日本人が逮捕された、というのはあまり耳にしません。
大麻取締法、使用罪創設
2021年5月に大麻取締法、使用罪創設というニュースが報じられました。大麻草を原料にした医薬品 国内での使用解禁へというニュースも報じられている一方、大麻取締法に「使用罪」創設へ 法改正の準備進める方針となっています。
大麻に関する本
大麻を合法化している国はいくつかあります。日本では違法な大麻がなぜ海外では合法なのか、その背景を学んでみるのも良いかと思います。
その他、大麻に関するおすすめの本をまとめて掲載しています。
大麻(マリファナ・マリワナ)に関する本とおすすめの本を紹介しています。大麻の歴史、合法化、効果、大麻ビジネスなど大麻の色々な面を知ることが出来る本があります。 大麻・マリファナの歴史や効果がわかる本 大麻の歴史などにつ[…]
オランダは実は大麻が違法
オランダではマリファナ(大麻)は合法という印象が多いかもしれないですが、あくまでオランダでは違法で、マリファナの生産も、厳密には所持も使用も違法となっています。ただし、 完全な追放は不可能だという考えから、一定の管理下においてコントロールするという政策が取られており、それが違法だけど一定量が許容されているという「合法」のような状態を作り出しています。 それを「オランダは大麻が合法の国」という風にとらえられているのだと思います。
オランダにはこんな大麻の観光体験ツアーのようなものもあり、また、オランダのアムステルダム周辺では、大麻が吸えるコーヒーショップなどもあり、大麻の匂いが漂う事も珍しくありません。
オランダでは大麻(マリファナ・マリワナ)が合法だと言われています。日本人はオランダでマリファナやドラッグを使用しても大丈夫?どこで吸えるの?などの疑問について掲載しています。 オランダでもマリファナは違法 オランダでは[…]