ヨーロッパの飛行機の遅延や欠航では、フライト遅延補償金が出るというEU261法を知っていますか?今回、AirHelpを利用して4人分、ポーラン航空の飛行機が遅延した補償金を合計で1500ユーロ以上貰った体験とAirHelpの使い方を日本語で説明しています。
EU261法は2004年に始まったルール。このルールにより乗客が深刻なフライトの遅延や欠航から保護されているということです。補償の対象は「3時間以上の遅延」「欠航」、フライトがEU発着便である必要があるようです。
Air Helpとは ・手数料
Air Helpは航空会社の乗客が欠航、遅延、過剰予約に見舞われた場合に補償を受ける手助けをする法律サービスを行っている会社です。サービス利用として遅延補償金の一部を手数料として 受け取ったフライト補償の35%をAirHelpに支払います。(以前は25%でしたが、2019年10月15日よりAirhelpの成功報酬手数料が、対象補償金の25%→35%に変更されたようです)
AirHelp利用登録方法
Air Helpのホームページへ
Depaeted from 出発地
Final destination 到着地を入力して「Check My flight」を押します。
利用したフライトの詳細を入力
connecting flightsは経由便だったかの確認です。Final destinationに着く前にどこかを経由する便を利用していたら「Yes」していない場合は「No」を選びます。
「Yes」とした場合、
Where did you have connections?と聞かれます。
どこの空港を経由したかを選んで入れます。
遅延補償をしたいフライトの詳細を入力
入力したフライトのうち、どのフライトが遅延補償の対象のフライトなのかを選びます。この時は、羽田-ロンドン便が3時間以上遅延したので、羽田-ロンドン便を確認してみました。
What happened to the flight?
申請の理由を選びます。
Delayed flight 遅延
Canceled flight 欠航
Denied boarding 搭乗拒否
What was the total delay once you arrived at Amsterdam (AMS)?
最終的目的地(この場合はアムステルダム)にどのくらい遅延したか選択します。このフライトの場合、18:35に到着する予定が、20:20に到着。つまり最初のフライトは3時間以上遅れたのですが、経由便があったので最終目的地には3時間以上遅延していないわけです。
What did the airline say was the reason?
遅延の理由が航空会社から説明があれば、ここで選択します。分からない場合は「Don’t remember」を選びます。
フライト番号や、出発日を入力
航空会社をアルファベットで入力し、フライト番号や、出発日を入れます。
結果表示
この便は、残念ながら対象ではありませんでした。フライトは3時間以上遅延しているのですが、乗り継ぎで結局最終目的地に着くのは3時間以上遅延していないためかなと思います。
遅延補償の対象となると、フライトに乗った証明書類(私の場合は予約画面のキャプチャやeチケットを送付しました)などを送付し、交渉の手続きにはいっています。
以下は、補償対象となった便で、実際にAir Help経由で遅延補償金をいただいた利用体験を書いています。
AirHelpを利用した私の場合
ポーランド航空(ワルシャワ発成田着)で遅延
私が対象となったのは、ワルシャワ-成田間でポーランド航空(LOT)を利用したフライトの補償です。今回アムステルダムから日本へ行くのにワルシャワ経由の ポーランド航空 (LOT)を利用したのですが、ワルシャワ空港-成田空港が4時間ほど遅延。
ミールクーポンを頂き、無料でワルシャワ料理を堪能させていただき、遅延で疲れたフライトだったなと成田について思っていたらこんなメールが届きます。
今回はアムステルダム-成田間ワルシャワ経由ポーランド航空(LOT) のチケットを、エクスペディアを利用してチケット購入していました。遅延でお金がもらえるという意識がなかったのですが、エクスペディアからのメールで、何やら EU圏には遅延補償のルールがあるという事を知りました。
ヨーロッパの遅延補償 EU261法
EU圏内に発着する便が遅延、欠航となった場合には、乗客は航空会社からいくつかのサービスを受ける権利、EU261法というのがあるとのこと。
いつも利用しているエクスペディアがおすすめしているから、Air Helpは大丈夫なサービスだろうと登録して、やり取りを始めます。ただ、本当に補償金がもらえるかはかなり半信半疑でとりあえず言われた通りに、搭乗の証明を、予約画面のキャプチャや、eチケットを送付して、また書類にサインをしてスキャンして送り返すこと数ヶ月。漢字でサインを出したらアルファベットでサインを直せだの、子供のサインには誰が代わりに書いたのか書けだのやり直させられること数回。
慣れない英語のやり取りに、途中で心が折れそうになりましたが、1,000ユーロを超える返金を目の前にぶら下げられて、完全に人参をぶら下げられた馬状態でした。
保証が通ったと連絡
何度もやり直したサインがOKとなり、いよいよ払われるのか……と思ったら何とそこから3ヶ月音沙汰無し。やっぱり払ってくれないのかな、 Air Help大丈夫?と思っていたらAirHelpからメールが。
久しぶりに連絡が来たと思っていたらLOTから1,560ユーロ払われますよと!4人分なので1人390ユーロの補償金が出る事となりました。これはビックリ本当に支払われるのか?(まだ半信半疑)
支払先の銀行を指定して、また待ちます。この時点でもまだまだ半信半疑です。
日本の銀行にはIBANコードが無いので、ちょっと支払いが面倒ですよね。
各銀行のホームページに外国からの送金の場合のBIC/SWIFT code、Bank account numberの説明があると思うので、そちらを参考に。
と待つ事数日……本当に支払われていました!!!
エクスペディアの利用でたまたま補償金の制度を知り、 AirHelp に助けられ、安く買ったチケットのうち1560ユーロも戻ってきて、なんだかすみませんと思うと同時に、これなら毎回遅れても良いよなんて思ってしまいます(笑)
過去5年間のフライトが申請の対象
EU加盟国から出国する場合もEU加盟国に入国する場合も、3時間以上の遅延に見舞われた旅行者には補償を受ける権利が生じることがある。これらの規定はEU域外の国民にも適用され、補償は過去5年に遡って申請することができる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/AirHelp
ということで、5年以内にヨーロッパ便で3時間以上の遅延があったという場合は遅延補償金を貰える可能性があるかもしれません。私の場合もちろん、過去5年分フライトを振り返りました。
自分のフライトが遅延保証対象か確認
過去5年の記憶というのは非常にあいまいです。(自分がそうでした)
Air Helpのホームページではフライト番号を入れると、補償の対象かどうかの確認が出来ます。手数料は成功報酬なので、全英語で大変ですが「AirHelpの利用方法」を参考に、ダメ元でも試してみてみる価値ありです。今回、Air Helpの存在を知り、遅延保証金を受け取ることが出来、半信半疑で請求してみて本当に良かったなと思います。
Air Help 、ぜひ試してみて下さい。