オランダの牡蠣は無料で取り放題!?

オランダの海岸では無料で牡蠣が取り放題で食べ放題!?海外でも珍しいオランダの牡蠣取り放題について 実際にオランダのゼーランドへ牡蠣狩りに行った経験をもとに、海岸の様子や牡蠣狩りにおすすめの持ち物、注意点を掲載します。

牡蠣が無料で取り放題は本当だった!?

牡蠣といえば、日本でも安くない食材の一つかもしれません。5kgで5000円程度で販売されているのをみかけました。

海外でも日本と比べて安い国もありますが、他の食材に比べれば少し高めの食材かもしれません。そんな牡蠣がオランダでは取り放題、食べ放題。しかも無料とは最初は嘘かなとなかなか信じがたがったのですが、どうもだいたい本当のようです。

オランダは牡蠣の産地

オランダにはゼーランド州という海に囲まれた州があり、ゼーランドは牡蠣の産地としても知られています。ムール貝の産地でもあり、ベルギー料理としてムール貝が知られていますが、実はオランダのゼーランドのムール貝を使っていることはあまり知られていないかもしれません。

ゼーランドを中心にオランダには牡蠣がとれる海岸が広がっています。 というわけで、実際にオランダのゼーランドへ牡蠣狩りに行ってきました。

オランダで牡蠣狩りに行くなら知っておきたいルール

無料で取り放題!と聞くと嬉しい響きですが、オランダで牡蠣狩りに行くならまずは知っておきたいルールがあります。

重さの制限

全部取り放題!というわけではなく1人1日10kgという制限があります。

  • 個人的に食べる目的のみ(1日1人あたり最大10kg)

場所の制限

禁止されている場所もあります。アクセス可能なエリアの地図してください。赤や紫の場所では牡蠣狩りはできません。

参照)https://www.np-oosterschelde.nl/nl/download/file:rws-oosterschelde-kaart.htm

また自然を脅かさないため以下のルールも守りましょう。

  • 土の中をかき混ぜたり、シャベルをかけたり、こすったりしない
  • 鳥を邪魔しない
  • 杭打ちされたエリアに侵入しない
  • 収集中に植物や藻類に損傷を与えない
  • カニやアカザエビ(甲殻類)の持ち込みは禁止
  • Samphire 、Sea lavender、海藻の取得には許可が必要

上記のルールは、オランダのOosterschelde国立公園のホームページに掲載されている内容を翻訳しました。間違いや変更がある場合は、公式ホームページのルールを優先してください。

参照)Rules:https://www.np-oosterschelde.nl/en/doen/oesters-rapen/waar.htm

無料で牡蠣を食べるのは楽じゃない!?

とルールを知ったところで、いざ牡蠣狩りへ!なんと一面牡蠣です!牡蠣狩りといより牡蠣拾いですね。牡蠣好きには天国のような場所ですが、家族で楽しく潮干狩り♪というようなイメージをしているのであればやめておいた方が良いかもしれません。実際の所、牡蠣狩りはなかなか大変な所も多いです。

足元の悪い岩場

牡蠣狩りができる海岸は足元が悪いです。ごつごつしたいた岩場で小さなお子さんや足が悪い方などは歩きづらいでしょう。

牡蠣の殻は鋭い

また天然の牡蠣の殻は お店で売られている牡蠣とは異なり、 かなり鋭いです。素手で触ると手を切ってしまう可能性もあります。ネイルなども傷ができてしまいそうです。

殻を開ける作業はなかなか大変

牡蠣の殻を開ける作業はなかなか大変です。牡蠣の開け方動画などあり簡単に開けているように見えるとすれば、プロなのか上手な方だからでしょう。素人は苦戦する人も少なくありません。

あたるリスクも

お店で売られている牡蠣でもあたる人がいます。牡蠣狩りでは仕訳けたものを買う訳ではありません。鮮度の悪い牡蠣を見分けることは可能でしょうか。牡蠣にはあたるリスクもあることはお伝えしておきます。

無料で牡蠣が取り放題!牡蠣拾いで食べ放題!と良い面だけとらえてしまいがちですが、なかなか労力や大変な作業です。レストランの食べ放題とはちょっと違う事だけは強くお伝えしておきます。

牡蠣狩りにおすすめの持ち物

実際に牡蠣狩りに行った際に持っていた持ち物です。

バケツ

牡蠣を入れるために使います。10キロと言うとなかなかの重さになります。袋でも良いですが、丈夫な袋の方が適しています。

軍手

牡蠣狩りで選ぶ牡蠣は、鋭い殻の牡蠣が多いです。水の中に手を入れる際、手がふやけ切れやすくなりますので軍手を用意すると良いでしょう。日本でよくある布の軍手より、滑り止めがあるしっかりした軍手の方がおすすめです。

牡蠣用に鋼のような手袋も販売されています。

長靴

水の中に入ることがありますので、長靴があった方が楽です。スニーカーで行く際は替えの靴を持参した方が良いでしょう。

マイナスドライバー

手で取りづらい牡蠣はマイナスドライバーなどを使用すると取りやすいです。

牡蠣ナイフ

牡蠣狩りをしたその場で生牡蠣を食べたいのであれば、牡蠣ナイフの持参が必要です。マイナスドライバーでも上手な方は開けることが可能かと思いますが、牡蠣ナイフがあった方がスムーズです。もちろんオランダでも購入可能です。

タオル・着替え

水の中に入るので、念のため着替えやタオルがあると安心です。

牡蠣が取れる海岸

一面カキの殻です

オランダでは牡蠣はゼーランド州の海岸などで取ることが出来ます。オランダには日本で牡蠣礁と言われる場所もあるそうです。牡蠣礁では、牡蠣狩りというより牡蠣拾いの方が表現が近いくらい牡蠣が拾えます。ただ、 自然の恵みを頂くので、ルールを守った採取が大切です。

Wildplukwijzerはオランダ語の地図なのですが、オランダのどこでどんな果物などを取れるかが掲載されているサイトでこちらで、牡蠣が取れる場所を検索できます。

http://wildplukwijzer.nl/

oesterがオランダ語で牡蠣の意味になります。

牡蠣狩りに適した季節

いつでも牡蠣が取れるわけではありません。牡蠣はRがつく 9月から4月までの季節が美味しいといわれますが、真冬のオランダの海は寒すぎるかもしれません。Rの季節のうち比較的海に足を運びやすいのは、9月〜11月、3月〜4月末ごろでしょうか。

また時間帯にも注意しましょう。満潮の時には牡蠣狩りは難しいです。干潟の時間朝の10時頃からお昼過ぎまでが目安と言われていますが、自然は変わりますので Oosterschelde国立公園のホームページなどで最新の情報の確認をお勧めします。

https://www.np-oosterschelde.nl/en/home.htm

Tide forecastsという所が、潮汐情報情報です。

生牡蠣を開けるのはかなり大変

生牡蠣をレストランで食べる時は殻が空いているのが当然です。牡蠣狩りでは自分で牡蠣の殻を開けなければなりません。しかも、天然の牡蠣は売っている牡蠣とちがいかなり鋭い殻もあれば、何個もがくっついていて開けづらい殻もあります。

割れた殻はガラスのように鋭いです。軍手や手袋をしないと、手が切り傷だらけになる可能性もあります。実は牡蠣狩りでは、牡蠣を採る作業より牡蠣を開ける作業の方が大変です。簡単に開けているようにみえる動画なのがあるとすれば、その人はプロや上手な人だからでしょう。

と何度もしつこく大変さを伝えましたが、足場の悪い岩場に、鋭い殻、大変な殻をこじ開ける作業を考えるといくら無料とはいえ、タダほど高いものはないと感じる事もあるオランダの牡蠣狩り。

オランダには美味しい海鮮レストランも沢山あるので、牡蠣狩りの労力やあたるリスクを考えると十分納得のいくお値段です。それでも牡蠣狩りをしたい!その覚悟があれば大丈夫かと思います。オランダで無料の牡蠣狩りを是非お楽しみください!

オランダで牡蠣狩りの動画

実際にオランダで、牡蠣狩りをしている様子の動画です。場所の様子など分かりやすいかと思います。牡蠣が食べたくなる動画です。

ちなみに、オランダでは2種類の牡蠣がとれますが、牡蠣狩りで見かけるのは日本でもよく見かける岩牡蠣 です。オランダならではのお勧め平牡蠣はレストランなどで楽しむことが出来ます。以下オランダの牡蠣についてまとめて掲載しています。

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