パープルフライデーでLGBTQ啓発【オランダ】

オランダには「パープルフライデー」という日があります。学生や若者にLGBTQの理解を啓発、啓蒙し、いじめを防止する日、パープルフライデーについてまとめて掲載しています。

オランダのパープルフライデー

12月の金曜日に子供が小学校から、紫のリボンの輪を持って帰ってきました。なんでもオランダには「パープルフライデー(オランダ語でPaarse Vrijdag)」という紫の日があり、お友達や先生も紫色の洋服などを身に着けて登校してきていたのだとか。パープルフライデーの一環として、学校で紫色のリボンを身に着けたとのこと。パープルフライデー??と、知らないオランダの文化だったので調べてまとめました。

何をする日?

パープルフライデーは 「紫の日」 で紫色の洋服や小物を身に着ける日です。

日程:毎年12月第2金曜日

パープルフライデー(英語:Purple Friday オランダ語:Paarse Vrijdag)は、オランダで毎年12月の第2金曜日に行われています。

  • 2021年12月10日
  • 2022年12月9日
  • 2023年12月8日
  • 2024年12月13日

という日程になります。

目的はLGBTQ啓発デー

パープルフライデーの目的は、 LGBTQ啓発デーなのだとか。小学校、中学校、高校生など若者、学生向けにLGBTQの理解を啓蒙する日になっているそうです。オランダは同性婚が世界で一番最初に合法化された国としても知られていますし、アムステルダム・ゲイ・プライド(ゲイパレード)というレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT) の人々の平等をお祝いするイベントも開催されている国です。性的多様性が認められている国とは言え、若者層は理解が乏しく「いじめ」に繋がることもあるので、若年層へLGBTQの啓発活動を行う日というわけです。

なるほどカミングアウトデーといって、自身の性的指向をカミングアウトする日は見かけたことがあったのですが、 LGBTQ啓発デーとうのもあるのですね。しかも子供のころから性的指向及び性自認を理由とする偏見や差別への偏見をなくす啓蒙活動が行われているとは、とても大切な教育だなと感じました。とはいえ小学校でパープルフライデーがあったといっても、低学年の時にはなかったようなので行わなかったのかもしれません。日本の高学年にあたる年齢なら理解もできる年齢でしょう。(オランダでは同じ学年の生徒でも年齢が様々なことがあります。) 2020年は500校位のオランダの小学校が参加したそうですし、より年上の教育機関で中学校や高校などではより多くの学校が参加しているようです。

オランダのニュースで報じられていた、パープルフライデーの様子です。

パープルフライデーはブラックフライデーみたいなセールの日かと思ったら、全く違う日でした……。オランダで生活していると、LGBTの旗が掲げられている景色もよく見かけ日本に居た時よりLGBTの取り組みを身近に感じることが多くなりました。

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「パープルフライデー」 はあまり知られていない日かもしれませんが、子供の頃からジェンダーマイノリティーへの理解を促し、いじめや差別を防止するとても大切な意義のある啓蒙啓発イベントです。日本でも広まったら良いなと思う紫の日、パープルフライデーでした。

スピリットデイ (Spirit Day)

アメリカでは スピリットデイ (Spirit Day) という名前で、同様の趣旨のイベントがり、こちらも「紫」を身に着ける日で10月の第3木曜日に行われています。

パープルフライデー(Paarse Vrijdag)の公式ホームページ

https://paarsevrijdag.nl/

公式インスタグラム



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