オランダはなぜスケートが強い?

オランダはなぜスケートが強いのでしょうか。運河が凍ったら川から通勤?歴史的なスケートイベントなどオランダの国民的スポーツ、スケートについてまとめて掲載しています。

オランダはなぜスケートが強いの?

オランダはスケート、なかでもスピードスケートが強い国です。オリンピックでもオレンジ色のオランダの選手の活躍を見かけることも多いのではないでしょうか。ソチ五輪ではメダル23個とスピードスケート王国の名にふさわしい活躍でした。オリンピック金メダリスト、スピードスケートの小平奈緒選手がオランダへスケート留学していたことも知られています。

オランダの国民的スポーツ スケート

オランダがスケートが強い理由の一つが、スケートが身近だということがあります。オランダは、寒い国で冬になれば運河が凍ることも珍しくありません。水の国オランダには、天然のスケートリンクが出来ることになるのです。

オランダでは1人1つスケート靴を持っているという嘘みたいな噂話もでるほど、国民にとって身近なスポーツです。冬になると街にスケートリンクができ、子供から大人までスケートを楽しんでいます。 今オリンピックで活躍している選手も、子供のころ川で滑っていた、親からスケートを教えてもらったという人も多いとか。

川が凍った天然のスケート場の他にも、オランダでは冬になるとスケートリンクで遊べる場所が多く登場します。そのレベルの高さに驚かされます。マイスケート靴でスケートを楽しむ人も多く見かけ、日本よりスケートが身近にある国という印象です。

川が凍るとスケートで遊び、運河が凍ったらスケート靴を持って、川を滑って通勤!そんなことも冗談ではなくする人も居たのだとか。寒さが厳しいオランダの冬の楽しみの一つでもあるスケートは、親から子へ受け継がれており、スケートが上手な人が本当に多い!小さい頃からスケートが身近にあるオランダには、自然とスケートが強くなる環境があるようです。

歴史あるオランダのスケートツアー「エルフステーデントフト」

オランダの歴史的なスケートのイベント、全長約200km、オランダの11の街を縦断するスケートツアー「エルフステーデントフト( Elfstedentocht)」というイベントがあります。Elfstedentochtはオランダ語で11の街を縦断するツアーと言うような意味です。1909年に1回目が開催されました。対象コース全ての川が凍らないと開催されないというイベントなので毎年開催されるわけではありません。過去には15回開催されています。最後に開催されたのは1997年、ここ数年は開催されていません。

最近は川が凍らない!?

ここ数年、地球温暖化の影響があるのか以前のオランダのように川が凍ることが少なくなった印象です。2022年の冬はほとんど凍りませんでした。2021年は少し凍りましたが、薄い氷の上を滑って池の中に落ちた人が居て気を付けるよう呼びかけもありました。以前のオランダでは冬になると川が凍るのが当然という感じでしたが、ここ数年は「凍ることもある」というように変わってきている印象です。

小さい頃、川や運河に出来る天然のスケートリンクを滑らなくなった子供たちが将来スケート選手になる頃には、ひょっとしたらオランダのスケートの強さも変わってくるなんていることがあるかもしれませんね。



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