航空会社が破綻 チケットの払い戻し

2020年3月コロナの影響で、チケットを購入していた航空会社Flybe フライビー(英国)の破綻を経験しました。航空会社が経営破綻したときにチケット代金の払い戻し(全額返金)をしてもらった経緯を記録しています。

フライビーFlybe

Flybe (フライビー) は、1979年に創業したイギリス(英国)の航空会社です。イギリス国内線ではイージージェットやライアンエアーなどの格安航空会社(LCC)を抑えて最大シェアで、ロンドン発着以外の路線ではその半分以上を運航しており、欧州内では名の知れたLCCでした。ヨーロッパ内の飛行機会社にはLCCが多いですが、その中でも長い歴史があったLCCの1つだと思います。

チケット購入から払い戻しまでの経緯

Flybe(フライビー)の航空券を購入

2月中旬にFlybe(フライビー)の公式サイトでチケット購入しました。クレジットカード決済で購入しました。 Googleフライトで安いチケットを検索して名前が出た際、深く考えずにチケットを購入していました。

コロナで経営破綻のニュース

フライビーで4月のフライトチケットを予約していた中、3月5日に経営破綻のニュースを目にします。

英格安航空フライビーが破綻、全便運航停止 「空港行かないで」と呼びかけ

CNN.co.jp

英国の格安航空会社フライビーが5日に経営破綻(はたん)し、顧客に対して全便を運航停止にすると通告した。資金繰りに窮してい…

フライビーは、2020年3月新型コロナウイルスの流行による事業環境の悪化のため経営破綻となった、倒産したというニュースです。 と言っても、別にフライビーから何かしらの連絡があったわけではありません。 ニュースで知ったくらいで、チケット購入時に入力したメールアドレスなどには何も連絡がありませんでした。

自分がチケットを購入したのは2020年3月5日の経営破綻発表のすぐ前、2月の中旬です。経営状況が厳しい中、平然と数日前までチケットを販売していたのかと思うと憤りを感じました。が、自分で選んで購入してしまったので仕方ないです。チケット代を返金してもらうべく払い戻し方法の模索へ進みます。

Flybe公式サイトを確認

早速フライビーの公式ホームページで状況を確認しようとしましたが、確認しようにも、自分の予約を確認できる画面はなく、経営破綻したのでチケットが無効になること、連絡先のメールアドレスなどが記載されているページのみの状態でした。

クレジットカード会社に電話

フライビーに明確な返金の問い合わせ先記載がなかったので、これはらちが明かないと、クレジットカード会社に「チケットを購入した航空会社が経営破綻したため返金を希望したい」旨連絡しました。

電話の時間が取れず、最初メールで連絡しましたが、電話で連絡するように返信があり電話での連絡をしました。コロナの影響で電話の受付時間が短くなっていました。

海外からカード会社など固定電話をする際は、Line outが便利です。

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航空会社に連絡

クレジットカード会社の担当の方によると、まず航空会社からの返金が不可能だという点を航空会社に確認して欲しいとのこと。Flybeは英国の航空会社なので、日本語の窓口はなく英語でメールとなります。

なるほど、と思ったのは1週間以内に連絡がなければ、クレジットカード会社に連絡して返金を進めるなど「期限」を設けて下さいと言われたことです。確かに経営破綻しているので連絡がない可能性もありそうです。1週間以内に連絡がなければクレジットカード会社に連絡すると、明確に期限を書いて連絡する方法は納得でした。

航空会社から連絡あり

経営破綻しているから連絡なんてないだろうと思っていたら、1日ほどでメールの返信がきました。定型文のようなメールで、FAQを添付ファイルで送ってくれました。払い戻しについても添付ファイルに記載があり、クレジットカード会社に連絡するようにということでした。

クレジットカード会社に証拠を転送

クレジットカード会社に航空会社とやり取りしたメール、Eチケットを転送しました。これで何も連絡がなければ無事返金との連絡でした。

クレジットカードの引き落とし口座にチケット代の返金

証拠を転送して間もなく、クレジットカードの引き落とし口座にしている銀行へ返金がありました。無事に全額返金いただいています。この後何も連絡がなければ、無事に終了だそうです。(2020年8月まで何も連絡は来ていません。)

EU261法は経営破綻に未対応

ヨーロッパ発着便の場合、大幅遅延などの時は補償金が貰えるEU261法というのがありますが、経営破綻の場合は規定外となります。

航空会社の経営破綻はまずクレジットカード会社へ

新型コロナウィルスの影響が酷い状況とは言え、航空会社の経営破綻を初めて経験しました。この場合、航空会社がチケット払い戻しをしてくれるという可能性はほぼありませんので、クレジットカードで購入している場合は、使用したクレジットカード会社などに連絡することをお勧めします。

今回、払い戻しに必要だったのは

  • 航空会社が返金しないという証拠(メール)
  • Eチケット

でした。経営破綻は、明らかな契約不履行なので比較的返金が容易なのかもしれません。何にしろ、信頼できるクレジットカード会社の担当者の方でとても助かりました。 ご自身もコロナの被害が拡大していて大変な中、ご対応頂いてありがたいと感謝の気持ちを伝えました。航空会社が経営破綻してチケット代が無駄になったと諦めず、私の場合は、クレジットカード会社に連絡してみるという方法で無事返金をしてもらえました。

これまでヨーロッパ便のフライト遅延補償金などのやり取りは経験がありましたが、これに比べると今回のFlybe(フライビー)の経営破綻は、「倒産」という明らかな状況でしたので、払い戻しが比較的容易だったように感じました。

コロナの影響は拡大が広がり、3月時点ではフライビーの倒産のみでしたが、4月にはオーストラリアのヴァージン・オーストラリア航空も任意管理手続のニュースが報じられています

BBCニュース

ヴァージン・オーストラリアは、カンタス航空に続き国内2位の航空会社。オーストラリアの大企業として、新型コロナウイルスのパ…

今後も続くかもしません。航空会社の経営破綻でチケットが無駄になったと泣き寝入りせず、似たような状況の方は、払い戻しの可能性があるかなと思いますので、あきらめずに連絡を取ってみて下さい。

以前、返金してもらったEU261法によるヨーロッパ便でフライト遅延の補償金返金の体験談は以下に掲載しています。

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