花火といえば夏の風物詩ですが、オランダでは普段花火は禁止されていて、大晦日、年越しにカウントダウンで新年を祝う風物詩としてあげられます。
オランダ 花火禁止のルール
日本では、場所を選べば夏以外の時期も花火をして問題ありませんが、オランダでは普段は花火は禁止されています。冬の一定時期だけ花火をして良いというルールがあります。
花火を打ち上げて良い時間
冬ならいつでも上げて良いわけではなく、花火をしていい時間にもルールがあります。12月31日の18時から年をまたいだ1月1日の2時までです。12月になるとちらほらフライングの打ち上げ音が聞こえますが……実はルール違反です。31日ならいつでも良いわけではなく時間にも制限がありますので気を付けないといけません。特に一斉に花火上がるのが新年を迎える0時。 0時を迎えると、まるでド派手な花火大会さながら。家庭で上げているんだよね……?と、日本人からすると信じられない量の花火が空に上がります。
花火購入のルール
打ち上げだけでなく、花火の販売に関してもルールがあります。花火を購入するには、12歳以上である必要があり、種類により18歳以上となります。最低年齢は花火の種類によって異なります。販売期間は3日間。2019年は28日、30日、31日です。販売元には販売のライセンスもあるようです。
【参照】花火についての公式ルールサイト(オランダ語)
オランダ政府のホームページに花火に関するルールが掲載されています。
https://www.rijksoverheid.nl/onderwerpen/vuurwerk/vraag-en-antwoord
大晦日からカウントダウン。新年を祝う花火
大晦日というと除夜の鐘、厳かな雰囲気で向かえるのが日本の新年ですが、オランダでは花火を上げるのが新年のお祝い。業者が上げるのではなく、一般人の上げる花火です。と言っても、日本の家庭の花火レベルとは全く違います。日本の花火大会さながらの大きな打ち上げ花火が大量にあがります。新年0時に一斉にあがる花火はかなりの爆音ですので、ゆっくり眠れないかもしれません。オランダの年越し花火は毎年けが人や死亡者もでる盛大なお祭りのような花火で、日本人からするとオランダ人の情熱のかけ方がイマイチ分からない……かもしれません。除夜の鐘がうるさいから禁止、という議論が出る日本のようですがオランダの年越し花火のうるささを知ると、なんと静かな年越し、となるかもしれません。
元旦は花火のゴミが街中に
そんな年越しの花火を行うので、当然花火のゴミも多く出ます。元旦に街に出ると花火のゴミが……。
そして道には、燃えカスや灰が沢山……。
元旦の日にアムステルダムで撮影した写真ですが、これは一部であちこちでこのような状況を見かけます。どの位すごい量の花火を上げているのか、伝わります……でしょうか。元旦に観光する際は花火の残骸が多い街並みに驚いてしまうかもしれません。
2020年は花火禁止 罰金も
花火で年越しを迎えるのが定番のオランダですが、コロナ禍の2020年は禁止という発表がありました。しかも違反者は罰金100ユーロ、犯罪記録にも残ることになります。
花火禁止、罰金を報じるオランダのニュース(オランダ語)
Het kabinet waarschuwt dat overtreding van het vuurwerkverbo…
とはいえ、11月からちらほら、花火の音が聞こえている気がしますが……2020年、今年は静かな年越しになるのでしょうか。と思っていたらいつもよりはだいぶ控えめですが、色々な街で花火があがる年越しとなったようです。