オランダに関する色々な噂。日本で語られているオランダの話と、実際のオランダは少し違うかもしれません。オランダの噂について、嘘か本当かオランダ在住の日本人が答えます。
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部屋にカーテンを閉めない?
オランダではカーテンをしていない家が確かにあります。カーテンを閉めないので中が丸見えなのですが、気にしない国民性のようです。最近では移民も多いですし、私の住んでいる地域ではほとんどカーテンをしている気がします。ただ、カーテンを閉める習慣がなかったことから、家を借りたらカーテンレールがなかったなんていうこともあるそうですよ。
オランダの自転車にブレーキがない?
日本では自転車にはフロントブレーキと言って、握るとブレーキをかけることがで居ます。ですが、オランダの自転車には、ハンドブレーキがないものもあります。特に古い自転車、安い自転車はハンドブレーキがありません。では、どうやってブレーキをかけるかというと、ペダルを後ろに回すとブレーキがかかるという仕組みです。日本でも昔はあったらしいのですが、今は見かけませんね。オランダで自転車をレンタルすると、ペダルブレーキのものもあるようです。
夕食はポテトだけ?
某テレビでその様に放送されていたようですが、確かに夕飯がポテトだけという日もあるのは嘘ではないです。ポテトやじゃがいもは、オランダの主食。日本でいうとお米のようなものです。日本でも「今日の夕飯はおにぎりだけ」そんな日もたまにはあるのではないでしょうか。「夕飯がポテトだけ」というとびっくりする夕食のイメージですが、主食が違うためかと思います。スーパーにはお肉、お野菜、お魚など色々なものが販売されていて、オランダ人も色々買っていきますよ。外食のレストランも沢山あります。毎日ポテトだけ、という事はあまりなさそうです。
雨でも傘を差さないの?
オランダでは、雨が降っても傘をさしている人が少ないです。雨の中でも自転車に乗ったり、パーカーを被るだけという人を多く見かけます。大雨の中ではさすがに傘をさす人が増えますが、大雨の中、傘を差さずに歩いたり、自転車をこいでいる人も居ます。風が強い国なので、傘を差しても壊れやすいというのもありますが、少しの雨でも傘をさす日本人からすると、不思議な習慣です。
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オランダ人は全員英語ができる?
全員が英語が出来るわけではありません。確かに、オランダ人の英語力は高く、色々な場面で英語でも通じることが多いです。また、ホスピタリティが高いのかオランダ語が分からないと英語に切り替えるなどの柔軟性があるように感じます。ただ、オランダの公用語はあくまでオランダ語で、国民全員が英語を話せるわけではありません。
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クリスマスが2回来る?
クリスマスが2回来るわけではなく、クリスマスのように子供がプレゼントを貰える日が年に2回あります。クリスマスというと12月25日、サンタクロースの日ですが、オランダには「シンタクラース」という文化があります。オランダ語圏のみの文化なようですが、11月の時期にオランダに行くと、シンタクラースのお菓子コーナーなどがある充実ぶり。シンタクラースは12月5日に良い子にしている子供にプレゼントをくれるのです。
マリファナが合法?
実際にコーヒーショップ(Coffee shop)で、マリファナなどのソフトドラッグを吸うことができます。しかし、実はあくまで違法というのがオランダのルールです。
ソフトドラッグ、ハードドラッグにかかわらず、全ての麻薬は違法です。生産、所持、売買、輸出入のどの行為も違法なのです。しかし政府は特別な容認政策をとって、一定条件下でのカナビスの使用を黙認しています。
オランダ政府観光局(Netherlands Bureau for Tourism and Congresses)が運営するウェブサイトにも明確に「違法」だと書かれています。では、なぜ合法という風に言われているのかというと、
オランダの麻薬政策は、麻薬を全面的に禁止することは不可能であるという、非常に現実的な見地から生まれた政策です。少量のソフトドラッグの使用を容認することで、ハードドラッグや組織的な麻薬犯罪の撲滅に集中するという考えです。
という事で、マリファナなどの使用をルール内なら認めるという政策の下、ハードドラッグの使用をボツ滅させるという政策のためです。実際、中毒性はマリファナよりアルコールの方がひどいなんて言う数値も見かけたことがありますが、 合理的、と言えば合理的な政策でしょうか。