クレラーミュラー美術館

Kröller Müller Museum クローラーミュラー美術館

オランダのオッテルローにあるクレラーミュラー美術館について掲載しています。チケットや入場料、所要時間など。オッテルローの人気観光地です。

見どころ

ゴッホの作品を世界で2番目の規模で所蔵している美術館です。広大なデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園 (De Hoge Veluwe) 内にあり、美術館には彫刻を展示している公園のような広場もあります。「夜のカフェテラス」「アルルの跳ね橋」「糸杉と星の見える道」といったゴッホの代表作を展示しており、ゴッホのファンは足をのばしたい美術館です。 他に、モネ、ピカソ、モンドリアンなど見ごたえのある作品が色々とあるのですが、クレラー・ミュラー夫妻の個人コレクションと聞いてまた驚きます。ヘレーネ・クレラー・ミュラーはゴッホを天才だと作品を認めた、最初のコレクターともいわれています。クレラーミュラー美術館には絵画展示のほか彫刻もあり、屋外展示の庭もあります。彫刻を展示している中は箱根彫刻の森美術館のモデルとなった庭園だそうです。

ゴッホの名画を心行くまで鑑賞

クレラーミュラー美術館には、ゴッホの作品を目当てで来る人が多い印象です。それもそのはず、アムステルダムのゴッホ美術館に次、世界で2番目にゴッホ作品の多い美術館。しかも有名作品が多いです。個人的にはゴッホの「糸杉」に関する作品を間近で見たのが初めてだったのですが、写真でみるより絵の具の厚みがあり、筆の線がぐるんぐるんしていて鬼気迫るものがありました。

糸杉は死の象徴とされているそうで、重ねられた絵の具にゴッホの生や死に対する想いのようなものを感じました。ゴッホの他の作品も厚塗りは感じるのですが、これはなんだか本当に厚みに迫力があり。実際にこの後自殺していますからね。言葉にならないような感想だったのですが、とても心が締め付けられました。

花咲く桃の木 (マウフェの思い出) 義理の従兄弟モーヴ の追憶の作品。色味がとても美しかったです。個人的には好きな作品でしたが、でもきっと、ゴッホファンを惹きつけるのは、糸杉の方なんだろうなという感想も。

そして、夜のカフェテラス。これは夜の絵なのですが「黒」を使っていない絵と聞いていたのですが、本当でした。黒を使わずに夜を表現する。美しい絵でした。とにかく、ゴッホの作品が素晴らしすぎて、アクセスは悪い美術館でしたが、ああわざわざ来てよかったなという印象です。

ゴッホだけではない作品展示

ゴッホ以外も展示が多く、もう載せきれないくらいで、どれも素晴らしい。

個人的には、モンドリアンの白と黒の絵が好きでした。モンドリアンというと赤、黄、青のコンポジションが有名ですが、モンドリアンの有名な絵に至るまでの課程の作品が好きなので、見れて嬉しかったです。

他にも絵画はとめどなく。 モネ、ピカソ、 ルノワール……、これが個人の所蔵とは信じられないくらいすごいセレクション。

絵画の他にも彫刻など本当に色々な作品があって……素晴らしい美術館ですね。

現代アートの企画展も

現代アートの企画展もありました。紹介している作品は、入れ替わるようです。

現代アートの展示も良かったです。これは言語の振動を視覚的に表現するアートだったかな。Fillip Studios。その場で絵が出来上がっていきます。

中国のアーティスト 蔡國強 (Cai Guo-Qiang ツァイ・グオチャン ) 、Inopportune: Stage two。躍動感が凄い。

ゴッホ目当てで来て、面白い現代アートの企画展も見れるなんて良いですね。思った以上に作品がありました。クレラーミュラー美術館に展示されている、作品の数々は本当に紹介しきれないらい沢山です。芸術、アートが好きな方にはわざわざ足を運ぶ分、満足出来る美術館ではないでしょうか。

国立公園の入場料は別料金・自転車はブレーキに注意

クレラーミュラー美術館には、国立公園の中にあります。注意したいのが、美術館のチケット料金の他にも国立公園に入るための料金がかかること。これが意外と高い。そして美術館と園庭で体力をつかってしまって国立公園内を堪能できない……というジレンマでした。

公園内に入ったら、そこから自転車でクレラーミュラー美術館に行くという手もあるみたいです。レンタル自転車は無料との事。ただしこの自転車、オランダ特有?のペダルブレーキの自転車で、ペダルを後ろに回してブレーキをかけます。写真のようにハンドルにブレーキがないんです。慣れていない人にはかなり怖いかなと思います。

1日居ても回り切れない?程の広大さ

クレラーミュラー美術館は、美術館の作品展示の他、彫刻を展示しているお庭があります。これがまた広いので、美術館と庭と併せて、1日居ても回り切れないのではないか、と思うような広さです。天気の良い日は、この庭で昼寝している人なんかも見かけました。

個人的におすすめしたいのがジャン・デュビュッフェの作品。触れることも中に入って歩くこともできる芸術作品です。クレラーミュラー美術館のホームページによると4月1日から11月1日までしか入れないようになっているみたいです。また滑る危険があるため雨の日は入れないみたいで、もし入れる時期に行く方は入れたら是非。ここでのんびり座っているだけでも幸せでした。青い空に緑の木、そして異質な白と黒の作品、最高です。子供たちは駆け回っていました。アート作品で遊ぶ子供たち、羨ましくて好きな風景です。

あと、イサム・ノグチさんの作品はお庭に出てすぐの所にありましたよ。

とにかく広いので、庭も回る場合は、歩きやすい靴と歩く覚悟が必要です。

カフェ・ランチしながら彫刻と作品を鑑賞

というわけで、途中休憩しながらまわりたい所なのですが、クレラーミュラー美術館の庭にはカフェレストランがあります。カフェでランチなどしながら美術館を回るというのが、体力的におすすめです。もちろん時間の無い場合は、美術館のみでも十分素晴らしい美術館でし、庭園も一部だけまわるでも十分楽しめます。

限定のミッフィーぬいぐるみも

クレラーミュラー美術館のミュージアムショップには、ゴッホ関連の本や、クレラーミュラー美術館のキャラクターのグッズ、 限定のミッフィーぬいぐるみが販売されていました。このミッフィーのぬいぐるみは、オランダではクレラーミュラー美術館以外では、あまりみかけません。レアなんじゃないかな。(以前、日本でもゴッホ展で販売されたことがあるようです。)オランダといえばミッフィーのお土産が人気ですが、限定だしとても可愛いぬいぐるみなので、クレラーミュラー美術館のお土産にもおすすめです。

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ツアー参加なら移動がスムーズ

オランダでの交通機関の利用にはなれているつもりでしたが、それでもバスの乗り換えや途中下車での国立公園のチケット購入等、分かりづらい感じのアクセスでした。駅からバス1本で美術館に行けるわけではないので、不安な場合はツアーなどを利用した方がスムーズかと思います。

ならアムステルダムから車移動でクレラー・ミュラー美術館へのアクセスができます。

クレラーミュラー美術館のアートドキュメント映画

ゴッホとヘレーネの森 クレラー=ミュラー美術館の至宝という、ゴッホ作品を収集したアートコレクター、ヘレーネ・クレラー・ミュラーの映画もあります。クレラー・ミュラー美術館に足を運ぶ前、また後に見ると違った視点で美術館をたのしめそうですね。

基本情報

住所 Houtkampweg 6, 6731 AW Otterlo, オランダ

アクセス アペルドールン駅とエーデ・ワーゲニンゲン駅
     バス106番と108番
営業時間 10:00~17:00  彫刻庭園は16:30まで
定休日 月曜日(夏季は営業)
予算 大人 10.95ユーロ
子供(6-17歳) 5.50 ユーロ
6歳未満 無料
公式サイト https://krollermuller.nl/jp/  日本語の公式サイトがあります。

チケット購入・予約

チケット購入は、クレラーミュラー美術館の公式サイトから可能です。日本語でチケット予約ができるサービスもあります。

ゴッホ作品が楽しめるオランダの美術館

クレラーミュラー美術館以外にも、オランダでゴッホ作品を見る事ができる、おすすめの美術館をまとめて掲載しています。

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