ナチュラリス (ナチュラリス生物多様性センター・Naturalis Biodiversity Center) は オランダ ライデンにある自然史博物館です。 一時閉館していましたが、2019年8月にリニュアルオープンした新しい建物で、0階から9階まで(といっても9階はカフェだけですが)ボリュームのある博物館です。

ナチュラリスはライデン駅から徒歩10分程度。歩くのが難しい場合は、バスで行くことも可能です。駅の出口は、ライデンの風車博物館、シーボルトハウスなどとは反対側です。

ナチュラリスの外観・建物

印象的な建物です。オランダの変わった建築はロッテルダムに多いですが、ここライデン駅前も日本では見られないような建築が多いなと思います。

中に入ると壮大な景色に圧巻。

ナチュラリスのロッカー・クローク

ロッカーはスーツケースが入るような大きさではありません。

コイン式、50セントと1ユーロのコインが使えるようになっていました。コインは使用後戻ってきます。

上着をかけるところもありました。無くならないほど治安が良いのでしょうかね。オランダの博物館では上着は自由にかけてねと行った所がありますが、いつも怖くてロッカーの中に突っ込んでしまいます……。ビビり過ぎでしょうか。ロッカーも上着をかけるところも無料です。コインロッカーを使用したい場合はコインを忘れずに。

ナチュラリスの見どころ

ナチュラリスは大きな建物ですので、見どころが沢山あり過ぎるのですが、2階「Leven」、3階「Dinotijd」「De aarde」、5階「De ijstijd」が個人的に好きです。お子さんが一緒なら7階「De verleiding」にはまる予感です。

0階:Live Science

階段をあがらない入り口付近に、Live Scienceというオランダ語の公演のようなものを無料で聞けるようでした。公演は難しくて無理だったのですが、周りの展示も面白かったです。

2階:Leven(Life)生き物

海の生き物、陸の生き物に関する展示です。魚、動物、蝶など色々な展示があります。

うす暗い中での展示です。ただ飾ってあるだけではなく躍動感のある展示に引き込まれます。生き物の展示をみると、階があがって3階につきます。

3階 :Dinotijd ( Dinosaur age)恐竜時代

恐竜の展示コーナーです。

骨格の展示と、説明がオランダ語と英語で書かれています。面白いのが後ろにあるスクリーン。動く恐竜が見れます。

そして、ナチュラリスの個人的なメイン展示がこのティラノサウルス。

このティラノサウルスの展示の凄い所は、ほぼ本物の骨を利用している事。

説明にどの部分が本物で、どこが他の恐竜の骨か、書いてあります。一部は3Dプリンターで骨を再現しているようです。ほぼオリジナルな骨だという事が分かります。

3階:De aarde(The earth) 地球

地球という名前の部屋です。

ハワイに日本、何の部屋かなと思ったら、マグマや地震についての展示がありました。自然の地震がないオランダでは、博物館に展示する未知のものなのだと思います。

日本の展示コーナーも。中で行われているのは、オランダ語で理解できなかったのですが、地震やらナマズやらの人形劇でした。

キャンパーで日本?日本では聞いた事のない言葉を海外で知るのは、海外あるあるでしょうか。

5階:De ijstijd(Ice age) 氷河期

氷河期のジオラマです。

単に世界のどこかの国の氷河期を再現したジオラマの展示と思っていたら、陸の形が「オランダ」の形でした。昔のオランダを再現したものなのでしょうか。

ジオラマのまわりに双眼鏡のようなものがあり、中を除くと映像が見れます。これが面白くて、結局、全箇所周ってしまいました。

7階 :De verleiding (Seduction )誘惑

こちらは、これまでの展示と異なり可愛いデザインの部屋が登場しました。

部屋の中でひときわ目立つ、水色とピンクそして部屋の名前は「De verleiding」誘惑?。

また、動物の展示コーナーかな、と思っていたのですが

卵(EIEREN)に、

巣(NESTEN)の展示

そして、その展示を囲むように上から見下ろす動物たち。

あれ、これは子供を見守る親動物、そして中には「卵」「巣」など誕生を表す展示があるのでは、と展示コンセプトを勝手に想像してうなづいていました。しかもこの部屋の名前は「誘惑(De verleiding)」中心の水色とピンクは、男女を表す色かななど勝手に想いを巡らせます。

そんなこと事はつゆ知らず、子供たちは

巣の展示の近くにある、実際に巣に入れるような穴に入ったり(これ自体すごく面白い展示方法だと思います。単に巣はこういうものだよ、と言われるより巣に入った方が断然学びがあるなと。 )

雛鳥にボールの餌をあげるゲームのようなものにはまっています。本当は餌のボールをいれて、ピーピーなく雛鳥の赤いライトを消すというというゲームなのですが、ボールを取りに行くのが面倒になり、手を突っ込んで消したりしている子も居て面白い。

自由に巣を作ってね、とパーツが置かれている場所ではもはや巣をつくらず、これを剣にして戦いが始まっていたりしてカオス(笑)

そして、何人もの親は

この真ん中の椅子に座って見守っていると。そして、上を見上げると同じように見守っている親動物も見守っている(笑)

本当にそういう考えでデザインされたか分からないですが、面白い展示デザインだな、と勝手に納得していました(笑)

所要時間はさっと見るだけでも1時間以上はかかります。大体いつも2時間以上いてしまいますが、興味がある所だけかいつまめば時間短縮も可能そうです。

以上、ボリューム満点のナチュラリスをかいつまんで説明しました。ナチュラリスのリニュアル後、3回いっているのですがまた行きたいほどの魅力的な所です。建物や、展示のデザイン、またティラノの骨など見どころが色々あり自然史博物館好きには、おすすめしたい博物館の1つです。

基本情報(住所・営業時間・チケット料金 など)

住所: Darwinweg 2, 2333 CR Leiden

営業時間:10時から17時

チケット:3歳まで無料。4歳から16ユーロ

公式ホームページ: https://www.naturalis.nl

バーチャルミュージアム

ナチュラリスのバーチャルミュージアムが楽しめます。美しい建物や、ティラノサウルスなど、ナチュラリスをオンラインで。

オランダ語(英語に切り替え可能です)

https://www.naturalis.nl/virtueelmuseum

ティラノサウルス

Trix from Naturalis Biodiversity Center on Vimeo.



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