オランダが国名変更。2020年から変わる正式名称について

オランダが国名変更することになりました。2020年から変わるオランダの正式名称について掲載しています。変わった名称やその背景、日本語表記について掲載しています。

2020年のオランダ国名変更

オランダの国名を意味する英語での表記には、これまで色々な表記をみかけました。

  • the Netherlands
  • Kingdom of the Netherlands
  • Holland
  • Dutch

などあるのですが、どれも間違いではなく「オランダ」を意味する英語表記の国名が色々あった状況です。オランダの観光局も「Holland.com」という名前とドメインで運用されており、正式にオランダの名前として使われていました。

2019年末にオランダが国名統一を発表

そんな中、2019年末にオランダ政府は「Hollandは正式名称ではない。2020年1月以降、オランダを指す正式名称はThe Netherlandsに統一する」との公式発表をしました。そのため2020年以降は、Hollandの使用をせず正式名称はthe Netherlandsとなりました。

Hollandという名称の歴史的背景

Hollandという名称は、オランダ国内の州名の名前に由来しています。

  • Noord-Holland 北ホラント州(アムステルダムなどのある州)
  • Zuid-Holland 南ホラント州(ロッテルダム、デンハーグなどのある州)

という州がオランダにあり、本来はこの 「Noord- Holland」と「 Zuid-Holland」 を指す言葉が 「Holland」 ではあるですが、Holland地域は、オランダの経済と富に大きな貢献をした歴史的背景があり、オランダ全体を指す意味としてもHollandが使用されているという経緯がありました。

国名変更、名称変更の背景

Hollandという名称も国名として浸透している中、名称変更を発表した背景にはオランダのHolland以外の地域に目を向けるというオランダの戦略があったようです。オランダで観光地といえばアムステルダムやHolland州の2つの地域に集中しており、アムステルダムではオーバーツーリズムも課題になっていました。オランダはHollandだけでなく、12の州でできている国です。他の地域にも目を向けるという背景が今回の国名変更にあったようです。

Holland観光ロゴもNLに変更

これまでHolland tulipと呼ばれる、Hollandという文字とチューリップが描かれたロゴがよく使われてきましたが、このロゴもNLという英字のロゴに変更となりました。オランダのサイトで新しいロゴが紹介されています。

日本語でオランダの表記は変更なし

このように英語での表記はHollandの使用を中止し、the Netherlandsに統一することになりましたが、日本語の表記はかねてから「オランダ」という日本語独自の呼び方になっており、英語をカタカナ表記した名称ではありませんでした。オランダという日本独自の呼び方は、ポルトガル語の「ホラント」が由来だと言われています。今回の名称変更により、日本語でのオランダという名称に変更は無いようです。なぜ日本では「オランダ」と呼ぶかついては以下にまとめて掲載しています。

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3文字コードは変更なし

オランダの3文字コードはThe Netherlandsを意味するNLDを利用しており、NLDという3文字コードも変更はありません。

オランダの州についてはこちらに掲載しています。

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「The Netherlands」と「Holland」の違いについて

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