オランダは水泳ディプロマが義務?

オランダの子供たちは習い事で水泳クラスに通い、ディプロマを取得することが義務、必須になっています。どんなディプロマ?どこに通えばいいの?何歳から通うの?などまとめて掲載しています。

オランダの水泳ディプロマ

オランダには水泳のディプロマがあり、子供のうちに水泳教室に通いディプロマの資格を取得することが多いです。

ディプロマがないと水遊びが制限!?

学校行事やスクールトリップ(遠足)などの際、水辺に行くことがあればディプロマの有無を確認され、無い場合は水遊びには参加できない事も。また、プールでもディプロマがないならこの滑り台はできないよなど言われたこともあります。 少なくとも水泳ディプロマAを取得していない子供は、オランダでは水泳証明書を取得するまで、すべての公共プールでインフレータブルアームバンドを着用する必要があるとされています。 アクティビティに参加できないこともあることから、実質的に水泳ディプロマが義務づけられている状況で、オランダの子供たちは4歳5歳など小さい頃から通う子が多いです。

水泳教室に通う費用は有料

ディプロマ取得のため水泳教室に通う費用は以前は無料な時期もあったそうですが、現在は有料です。子だくさんの方はそれなりの金額がかかる習い事になっています。

ディプロマのレベル

オランダの水泳の卒業証書はA、B、Cのレベルがあります。 Aが最低限のディプロマで、B、Cとレベルが上がります。レベルごとに泳ぐ距離や着衣の内容など 試験の内容が異なります。 取得が義務付けられているのはAレベルでそれ以上は、続けたい子が続けるということだそうです。子供の水泳レベルにもよるのでしょうが、Aレベルの取得まで週1のクラスで1年以上はかかりました。

着衣水泳の授業が必須

日本とオランダのスイミングスクールの大きな違いだなと感じたのは、着衣水泳の授業があることです。ディプロマを取得するには、着衣水泳も出来なければなりません。着衣水泳の授業は、半袖、ハーフパンツ、靴下、水泳シューズという格好で授業を行いました。ディプロマのレベルによって、着衣が違うのだとか。Cのレベルになると上着まで着て着衣水泳を行います!
着衣水泳を体験した子供たちは「服が重くて大変」「いつもより疲れた」など水に入ると洋服が重くなることを体験できる機会になったようです。

オランダは水の国としても知られます。運河がある町も多く、運河沿いにはこんな風にフェンスが無い所も多いです。フェンスがない代わりにディプロマを取得させることで水難事故を防いでいるという事を耳にしたことがありますが、この着衣水泳は事故防止に役立っていそうです。オランダの水泳教室は、日本の習い事で行う水泳とは目的が異なり「サバイバル」のための教室やディプロマになっていました。

スイミングスクールでディプロマ取得

スイミングスクールはオランダ語で Zwemschool といいます。絶対どこのスイミングスクールに通わなければならないという訳ではなく、自分で近くにあるスイミングスクールを探して通います。子供向けのスイミングスクールであれば、ディプロマ取得(zwemdiploma)のコースがあることが多いかと思います。

ただ、値段が安かったり人気のスイミングスクールのディプロマコースは順番待ちも珍しくありません。 人気のスクールは1年待ちと聞いて驚きました。 通いたい年齢より少し前にウェイティングリストに登録するなどするのだとか。オランダで子育てや移住、生活を考えている場合は子供には水泳のディプロマが必要な事、知っておいた方が良さそうです。



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