オランダの地名で「ダム(Dam)」がつく場所や町の名前が沢山あります。アムステルダム、ロッテルダム、スキーダム…共通するダムの意味は?由来は?オランダにある地名「ダム」について。
オランダにある「ダム」の地名の意味・由来
オランダでは「-dam(ダム)」という表現が地名をあらわす際に使われています。オランダ語でもダムは 堰堤(えんてい) という意味です。
日本語のイメージでは、ダムは水をせき止め貯水機能がありますが、オランダのダム、 堰堤(えんてい) に貯水機能は見られません。
オランダ語のdam(ダム)は堤防を意味するという見解も見かけましたが、オランダ語には堤防を表すdijk(ダイク)という単語が別にあります。また、堤防は土手を盛り上げた 治水構造物を指すため、オランダのdamと堤防は少し違う存在に感じます。
オランダには海より低い土地が多く、古くから治水技術が発達してきました。日本の滋賀県にオランダ堰堤という場所がありますが、オランダ人オランダ人技術者の指導の下に設計された堰堤ということが由来しています。
オランダの「ダム」が由来する地名
海抜ゼロメートル以下の国オランダでは川をせき止め、都市が形成されてきました。オランダにあるダムがつく地名は、以下のような場所があります。
アムステルダム(Amsterdam)
アムステルダムはアムステル川のダムという地名に由来します。AmsterdamはAmstel(アムステル川)とdamを繋げた言葉です。アムステル川の河口近くに堰が設けられたのは1270年頃のこと、アムステルダムはアムステル川をせき止めたことで発展した街です。アムステルダムにダムがつくられた場所は、ダム広場(de Dam)というそのままの名前で今でも残っています。
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ロッテルダム(Rotterdam)
ロッテルダムもロッテ川のダムという地名に由来した意味がある名前です。Rotteとdamをつないだ言葉です。ロッテ川のダムがつくられたのも1270年頃、13世紀に遡ります。ロッテルダムはアムステルダムに次いで、オランダで2番目に大きい都市および自治体です。
スキーダム( Schiedam )
スキーダムはロッテルダム近くにある町です。スキーダムは1230年に地元の川、The Schieスヒー川 に海から保護するためにダムが建設されたときに最初に村になりました。 Schieとdamを合わせて Schiedamという訳です。Schiedamはスキーダムまたはスヒーダムと日本語表記されることもあります。オランダ語のchiの発音が日本語にはない音なので表記のゆれがありますが、どちらも間違いではありません。
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