オランダ黄金時代の絵画展覧会がアムステルダムのエルミタージュ美術館で開催されています。フェルメール、ゴッホといった画家の作品と作品背景が楽しめる展覧会になっていました。

オランダ黄金時代の絵画展覧会

16世紀のわりから17世紀にかけてはオランダ黄金時代といわれる時代で、絵画も今でも有名な絵画が沢山描かれた時代です。ゴッホやフェルメール、レンブラントなどの有名画家の名前は、絵画に詳しくない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか。それぞれの作品は、オランダや色々な国の美術館に所蔵されており、特別に見たい作品がある場合はどの作品がどこの美術館に所蔵されているかの確認がおすすめです。

Dutch Heritage Amsterdam

見たい作品を見に美術館へ足を運ぶわけですが、遠方にある美術館も珍しくありません。そして、有名作品とはいえど他の作品と並んで、横には他の画家の作品が展示されている展覧会や美術館も珍しくありません。 そんな中アムステルダムにあるエルミタージュ美術館で、オランダの有名絵画、黄金時代の絵画、1作品の世界を堪能できる企画が行われています。

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アムステルダムにあるエルミタージュ美術館はロシアにあるエルミタージュ美術館のアムステルダム別館としてオープンしましたが、2022年ロシアのウクライナへの攻撃を受けて関係を断ち切り、ロシアの展示作品がなくなりました

その空いたスペースで、Dutch Heritage Amsterdam という企画が行われています。広い空間に作品は1つのみ。その他はエキシビションのようになっていて、説明や画家の背景が展示されていました。通常美術館では、作品はあれどここまで1作品を掘り下げての展示はあまりみかけません。この作品が大好きだ、そんな人にはたまらない展示内容になりそうです。

【第1弾】フェルメール 牛乳を注ぐ女

展示期間: 2022年4月1日~ 5月15日

第一弾はフェルメールの牛乳を注ぐ女。フェルメールの年表と作品の展示があるのみというなんども贅沢な空間でした。

以前ロシア関連の展示があった部分がなくなり、がらんとしている美術館内。

アトリエの展示。音声ガイドはオランダ語のみでした。

1枚だけ飾られたフェルメール。贅沢な空間でした。

通常の作品所蔵美術館

フェルメール 牛乳を注ぐ女は展覧会の会期以外はアムステルダム国立美術館(オランダ・アムステルダム) で展示されています。

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【第2弾】ファン・ゴッホ 黄色い家

展示期間:2022年5月17日〜6月26日

第二弾はファンゴッホ!フランス時代の作品が有名なゴッホですが、オランダ出身の画家のひとりです。展示作品は「黄色い家」で館内が黄色に統一されていました。絵画のパネルもあり、第一弾より少し豪華な展示になりました。相変わらず豪華な空間に1枚の絵がポツンと飾られています。

ゴッホの作品と年表。英語とオランダ語のパネルがありました。

細かい工夫も。上を見上げると、あれ、この窓は??

この窓でしょうか。第一弾より細かい工夫があり面白かったです。

第一弾ではオランダ語のみだった音声ガイドにも英語版が出来ていました。

ゴッホの「黄色い家」は普段はゴッホ美術館に所蔵されています。ゴッホ美術館は写真撮影不可、ということでこんな風に写真撮影ができません。

ゴッホ作品は筆遣いが本当に面白く、間近で作品を見たくなる画家のひとり。ゴッホ美術館では撮影できなったの分、嬉しい展覧会でした。

通常の作品所蔵美術館

ファン・ゴッホ「 黄色い家」展覧会の会期以外は フィンセント・ファン・ゴッホ美術館(オランダ・アムステルダム) で展示されています。

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【第3弾】レンブラント 自画像(1669)

展示期間:2022年6月28日〜7月24日

第三段はレンブラント ファン レイン。レンブラントもオランダ黄金時代を代表する画家です。レンブラントは作品が多くありますが、エルミタージュ美術館での展示は自画像。1669年に描かれた自画像は、自画像を多く残したレンブラント作品の中でも最後の自画像と言われている1枚です。

今回も、広い空間にポツンと1作品。まわりには沢山の自画像のパネル展示がありました。

すごい量ですね。レンブラントは油絵40枚、エッジング40枚の計80枚を描いたと説明書きがありました。

沢山のレンブラント自画像に囲まれて、年齢の変化が分かりやすい今回の展示。

別部屋では拡大パネルもあり、細かい描き方の説明もありました。レンブラントの自画像が好きな方にはたまらない展示会になっています。

通常の作品所蔵美術館

レンブラント「 自画像(1669)」展覧会の会期以外はマウリッツハウス美術館(オランダ・デンハーグ) で展示されています。

日本語でチケット購入

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アムステルダム エルミタージュ美術館にオランダ黄金時代の絵画が続々!

Dutch Heritage Amsterdamでは今後も開催が予定されています。オランダの誰のどの作品が見れるのか楽しみですね。2022年はアムステルダム エルミタージュ美術館にオランダ黄金時代の絵画が続々!逆に、普段展示されている美術館までわざわざ足を運んでも、貸出中で作品を見れないことになるので要注意です!

アイアムステルダムカードがおすすめ!

Dutch Heritage Amsterdamは1作品しか展示されていないのですが、大人の入場料は15ユーロと少々高く感じる値段設定でした。アムステルダム エルミタージュ美術館は、 Dutch Heritage Amsterdamの展示以外にも館内に

の展示があり、3つ合計で25ユーロかかります。

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1作品15ユーロなら敷地内の他のミュージアムも併せて回る方がお得です。またエルミタージュ美術館の周りには、

などの美術館があり、併せて回るとそれだけで52.5ユーロかかってしまいます。それなら!とおすすめしたいのが アムステルダム観光をもっとお得に楽しめるアイアムステルダムカード。 65ユーロでアムステルダムにあるほとんどのミュージアムの入場が無料になり、運河クルーズツアーも無料、アムステルダムのトラムに乗り放題です!

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