クリムト展2022-2023 ゴッホ美術館

オランダ ゴッホ美術館の2022年-2023年企画展、クリムト展「Golden Boy Gustav Klimt. Inspired by Van Gogh, Rodin, Matisse… 」ではゴッホとクリムトの作品が並んだ展示も。有名作品や実際に行った時の様子などまとめて掲載しています。

ゴッホ美術館(ファン・ゴッホミュージアム)クリムト特別展

Golden Boy Gustav Klimt. Inspired by Van Gogh, Rodin, Matisse…

開催期間

2022年10月7日から 2023年1月8日まで

ゴッホ美術館での展示は終了しましたが、クリムトの故郷ウィーンにある「ベルヴェデーレ宮殿」でも2023年2月3日 ~5月29日に展示が行われています。ベルヴェデーレ宮殿上宮は「接吻」が展示されている美術館でもあり、クリムトの豪華な作品を閲覧できる機会になっています。

公式ホームページ:https://www.belvedere.at/en/klimt-inspired-van-gogh-rodin-matisse

オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館で2022年10月から特別展「 Golden Boy Gustav Klimt. Inspired by Van Gogh, Rodin, Matisse… 」が開催されます。 グスタフ・クリムト(Gustav Klimt 1862年〜1918年)はオーストリアの画家です。 クリムトはオーストリア ウィーンの画家なので、接吻はじめクリムトの作品を見たいなら芸術の街ウィーンまで足をのばす必要がある、というイメージだったのですが、2022年オランダのゴッホ美術館でクリムト作品をできる展示会が開催されています。 ゴッホ美術館は世界一ゴッホの作品を所蔵しているアムステルダムの人気観光スポットです。

チケット詳細はこちら

展示作品など詳細・感想

実際に行ってきた時の様子から、展示の様子を掲載しています。 新しい研究によりクリムトに影響を与えた芸術家と、彼が賞賛した芸術家が明らかになり、ゴッホもその1人だとか。確かにゴッホに影響を受けたという画家は何人も耳にしたことがあるものの、グスタフ・クリムトもその1人なのだとか。クリムトの作品はウィーンまで行かないとというイメージだったので、まさかアムステルダムでみれるとは。しかも ゴッホ美術館の企画展はいつも素晴らしい内容が多いので、待ちわびていた展示になりました。

ゴッホ美術館クリムト展

ゴッホ美術館の特別展は、通常のチケット料金に含まれています。時間予約は常設展のチケットを予約していくことが出来ます。エスカレーターを降りて右手が企画展です。

ゴッホ美術館の作品は写真撮影不可なのですが、クリムト展の入り口で撮影の可否を聞いたところクリムト展は大丈夫とのこと。半信半疑でしたが、撮影しながら進むことにしました。

まずは、クリムトについての展示。クリムトはこの方。猫好きだったそうで猫と一緒に撮影されている写真が印象的です。

展示されていた作品

その後の展示内容は、ほんとうに素晴らしく、まさかこんなにクリムト作品が見れるとはという内容でした。以下、展示されていた作品の一部です。

ユディトI / Judith I(1901年)

ユディトI 1901年の作品です。 黄金の額縁も。 ベルヴェデーレ宮殿上宮(オーストリア絵画館)所蔵でアムステルダムで見えると思っていなかった作品。金箔を施すなど「黄金」の絵画はクリムトの作品に多く見られるようになりますが、この作品は後の黄金作品に繋がる作品。金色と黒のコントラスト、そして表情がとても艶やかな作品です。

エミーリエ・フレーゲの肖像 / Emilie Flöge (1902年) 

クリムトは生涯未婚で沢山の女性が家を出入りしていたことでも知られていますが、中でもエミリー フレーゲ(フローゲ)とは特別な関係でした。そのフレーゲを描いている作品です。2人の関係からフレーゲが描かれているというクリムト作品の推測は多く、接吻のモデルはフレーゲとクリムトではという説もあります。憶測は色々ありますが、この作品は彼女を描いている作品で間違いありません。ファッションデザイナーとしても活躍していた彼女は、クリムト亡き後生涯独身で過ごしています。

水蛇II / water serpents II(1904年)

今回のクリムト展の目玉作品でもある水蛇II。実際に見てみると、細かい柄や鮮やかな色づかい、そしてクリムトの描く妖艶な表情に目を奪われました。写真でも伝わる妖艶さですが、実際の作品はもっと妖艶な雰囲気にあふれていました。 クリムトの作品の中で最も高額で販売された作品でもあります。(2022年現在)個人所蔵作品なので普段は美術館に展示されておらず、60年ぶりの一般公開なのだとか!

ゴッホとクリムト

Avenue of Schloss Kammer Park

ゴッホとクリムトの作品が隣り合わせで展示されていました。ゴッホ美術館ならではの贅沢な並びでしょうか。クリムト作品とゴッホ作品が並んで展示されています。クリムトがゴッホにインスパイア?と少し疑問があったのですが、風景画の筆遣いなどなるほどな絵も。

どちらがクリムトでどちらがゴッホの絵画か分かりますでしょうか?ファンには簡単な問題かもしれませんが、似てる部分が確かにありそうです。インスパイアされたという印象がわかるような作品展示でした。

他にクリムトにはどんな作品があるの?という人にはこちらの作品集がおすすめです。

クリムトにインスパイヤ

また、クリムト作品にインスパイヤされたという作品や壁紙の展示もありこちらも興味深かったです。

クリムト柄の壁紙!落ち着かなそうですが(笑)お洒落ですね。

シールを貼ってクリムト

面白い企画だなと思った、クリムトのシール貼り。ジャポニズム、浮世絵や尾形光琳の影響も受けたといわれるクリムト。どことなく和風の柄もありますね。

ゴッホ美術館新館の建築は黒川紀章さんの設計でも知られています。

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いつもスッキリとしてとてもお洒落な館内なのですがクリムトのシールだらけに(笑)参加も出来ますので、ゴッホ美術館に行った時には是非ご参加を。

掲載しているのは企画展のほんの一部と作品です。他にもクリムト作品など沢山の作品が展示されていました。 ゴッホ美術館のクリムト展は平日の午前中に行ったのに、開始日間近に行ったからかすごい混雑でした。お昼に近づくにつれてもっと混んできました。ゴッホ美術館はいつも人気の美術館ですが、クリムト展は特に人気のようで多くの人が鑑賞に来ているようです。

クリムトのグッズも販売

企画展に合わせて、館内では多くのクリムトグッズ、本やポスターなどが販売されていました。クリムトの世界観がグッズで手軽に楽しめます。クリムトの関連グッズは日本でも購入できるものがあります。

クリムト代表作「接吻」が見れる美術館は?

ゴッホ美術館のクリムト展では多くのクリムト作品を見る事が出来ましたが、クリムトの代表作「接吻」はありませんでした。接吻はどこの美術館で見れるかというと、オーストリアのウィーン ベルヴェデーレ宮殿(Belvedere Palace)の上宮(Upper Belvedere)です。ベルヴェデーレ宮殿には上宮と下宮があり、クリムトの接吻はベルヴェデーレ上宮に所蔵されています。

ベルヴェデーレ宮殿上宮の詳細

チケット購入・予約

オランダでクリムト展が開催されているのはゴッホ美術館です。ゴッホ作品が見れ、クリムト作品も見れる、クリムトの特別展開催期間は個人的にはかなりお得な期間かと思います。チケットの事前購入が公式サイトから可能です。ゴッホ美術館はとても人気の美術館で事前予約必須、当日券が売り切れている事も珍しくありません。(私が足を運んだ日も当日券は売切れでした。)

クリムト展開催時はいつもより完売となってる日も多い印象です。日本語でチケット予約ができるサービスがありおすすめです。

住所

Museumplein 6, 1071 DJ Amsterdam

ゴッホ美術館・クリムト公式ホームページ

ゴッホ美術館の公式ホームページに、クリムトの展示に関して英語で説明が掲載されています。

https://www.vangoghmuseum.nl/en/visit/whats-on/exhibitions/golden-boy-gustav-klimt

クリムト展バーチャルツアー動画

ゴッホ美術館公式のクリムト展バーチャルツアー動画もあります。 当日はこんなガラガラな状況では見れません。 ゴッホ美術館に足を運べない!日本からクリムト展を楽しみたい!行く前にどこにどの作品があるか予習したい!行った後に再度見返して余韻を楽しみたい!色々な楽しみ方ができるおすすめの動画です。

ゴッホ美術館の見どころは何といっても世界最大の所蔵を誇るゴッホ作品です。ひまわり、アーモンドの花咲く枝、じゃがいもを食べる人々、沢山の自画像などゴッホ美術館の見どころについてはこちらにまとめています。

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クリムトのデジタルアート展

クリムトの没入体験型ミュージアム(イマーシブミュージアム)がアムステルダムで期間限定開催されています。クリムト作品の前後に見ると、デジタルアートミュージアムも余計楽しめるかもしれません。

チケット詳細はこちら

実際に行った時の様子はこちら

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