レンブラント「夜警」の修復期間はいつまでか

アムステルダム国立美術館に展示されるレンブラントの代表作「夜警」が2019年7月より修復期間に入っています。修復作業は名誉の間で公開されたまま行われています。2023年3月情報更新。

修復時の夜警の様子

修復作業にはいっている期間も、アムステルダム国立美術館で夜警を見ることはできます。ですが、美術館の開館時も修復作業中のためガラスに囲まれており、全体を眺めることはできません。以前から「夜警」が飾られている、名誉の間にガラスの囲いが出来、飾られていた場所そのままで修復作業がされています。

2023年3月の様子

2023年3月に行った際もガラスに囲まれた状態でしたが、作品を見る事はできました。 夜警の修復作業が行われているのは「アムステルダム国立美術館」です。

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過去の様子は以下のようになっています。

2019年11月 夜警 修復作業の様子

修復作業中の夜警 ※2019年11月に撮影

修復の近くによって、横から見てもこんな感じでした。近くに寄ると夜警の色見などはきれいに見えますが、作品全体を鑑賞することは難しい状況でした。


修復作業場の近くには「夜警」のレプリカが飾られていました。

2020年9月 夜警 修復作業の様子

修復作業中の夜警 ※2020年9月に撮影

コロナでの閉館もありましたが、アムステルダム国立美術館が再開しています。2020年9月に行った際には、機械により姿が見えなかった夜警もだいぶ見えやすくなっていました。

この時は、左側に修復用の機械があったので右側からだと、ガラス越しではありますが、比較的きれいに夜警を見る事ができました。

2020年10月 夜警修復作業の様子

修復作業中の夜警 ※2020年10月末に撮影

前回の様子から1ヶ月ほどしかたっていないので、大きな変化はありませんが、 アムステルダム国立美術館のツイッターによると、 3Dスキャンでの調査は、最終フェーズに入ったようです。

2021年6月 夜警修復作業の様子

オランダの美術館はしばし閉館していましたが、2021年6月より再開。夜警はかわらずガラス越しでの鑑賞です。

目の前に機械が置いてあり、黒い棒も作品の目の前にある状態でした。作品が見えづらいです。

2021年7月 夜警修復で切り取った部分が復活

レンブラントの夜警は、アムステルダム市庁舎に移る際に切り取られています。その切り取られた部分をAIの技術で再現した姿が公開されました。

これまでのとの違いがわかりますでしょうか。

拡大するとこんな感じ。これまでの夜警に加えて、周りに切り取られた部分を再現した絵が取り付けられています。修復作業により、これまでとはまた違った完全な夜警の姿を見れるようになりました。300年ぶりの夜警の完成です。

その様子は日本のニュースでも『AIで復元 レンブラントの「夜警」、約300年ぶりオリジナル構図に』などと報じられていました。

2021年11月 夜警のキャンバス裏側が見える!

夜警のキャンバスが移動し、裏側が見える貴重な状態に。

修復作業以前と異なりガラス張りな状況には変わりませんが、絵の前に置いてあった機械がなくなり、絵が前まで出てきており、以前より近くで、夜警の全体を見れるようになっています。

裏側が見えるのは 11月23日まで予定と聞いていたのですが、12月に行った時にも見る事ができました。

2022年3月 夜警修復作業の様子

オランダは年末年始ロックダウンで、ミュージアムが閉鎖していました。ロックダウン終了後3月に行った時の様子です。絵が倒れた状況で、全く絵は見えません。作業中でした。

2022年5月 夜警修復作業の様子

ガラス越しに夜警が見える状況になっています。修復に関してのパネル写真展示がありました。

あれ、修復は終わったのかな?と思い美術館の方に聞いてみると、まだ修復作業中で終わればガラスケースは無くなる予定とのこと。ただ、いつ修復が終わるかはまだ未定ということでした。もうしばらくはガラス越しの夜警を眺めることになりそうです。

ライブ配信で世界中から修復を見れる!

今回、夜警の修復の様子はライブ配信されており、アムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム Rijkmuseum)のホームページを通じて、日本からも経過を確認することができます。

アムステルダム国立美術館 ライブ配信サイト

https://www.rijksmuseum.nl/en/nightwatch

英語のサイトになります。毎週火曜日にライブアップデートされて修復の様子が配信されています。

夜警の高画質オンライン画像

修復中の2020年5月12日に、アムステルダム国立美術館からこれまでで最も詳細な、高画質の夜警オンライン画像が公開されました。この巨大な写真は 528枚の露出がデジタルでつなぎ合わされて構成されているようで、細かい部分まで拡大して「夜警」を楽しむことが出来ます。

http://hyper-resolution.org/view.html?pointer=0.450,0.000&r=0.0000,0.0355,1.0000,0.8378&i=Rijksmuseum/SK-C-5/SK-C-5_VIS_20-um_2019-12-21

修復作業はいつまで?

アムステルダム国立美術館の見解によると、まず1年かけて作品の状態を調べた後で大規模な修復に着手する予定で、終了まで数年かかる可能性があるといわれています。2019年11月にアムステルダム国立美術館へ行ったときは、修復作業を見れるのかなとワクワクしたのですが、パソコンを使った作業のみでした作品状態の調査で調査の後、修復の作業になるそうです。そのため、しばらくはガラス越しでしか「夜警」しか眺めることは出来なそうです。

コロナによる修復作業の延長

新型コロナウィルスの影響でオランダでは1.5mの距離を保つことが、必要とされています。そのため、「夜警」の修復作業自体は再開されたようですが、ガラスケースの中に最大2名までしか入れないため、修復自体は来年まで延期されるとオランダのメディアで報じられました。

DutchNews.nl

Amsterdam’s Rijksmuseum has put the most detailed ever photo…

修復期間中も楽しめるバーチャル美術館

美術館で実物の夜警を眺めるのは先になりますが、オンラインで見られるバーチャル美術館の「アムステルダム国立美術館」で夜警の全景を見る事が出来ます。

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オランダにはアムステルダム国立美術館以外にも、レンブラント観光スポットがあります。ガラス越しの夜警だけでは物足りない場合は、他の観光地の検討もよいかもしれません。

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アムステルダム国立美術館

夜警の修復作業が行われている「アムステルダム国立美術館」については以下にまとめて掲載しています。入場には予約したチケットが必要です。日本語でチケット予約できるサービスもあり便利でおすすめです。

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